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白血病の治療方法

白血病は、大きく「急性白血病」と「慢性白血病」の2種類に分けられ、その治療方法はそれぞれ違います。

近年の白血病全体の治療成績は、分子標的治療薬と移植療法の進化などによって確実に向上しています。

急性白血病の治療方法

急性白血病は、その進行が速いため、一刻も早く治療を開始する必要があります。

現在の白血病の治療の基本は抗がん剤治療(化学療法)で、一般的に以下のような治療戦略となります。

  • 寛解導入療法
    • 地固め療法 → 寛解維持療法
    • 大量化学療法
    • 造血幹細胞移植

まず「寛解導入療法」を行います。

抗がん剤の「ダウノルビシン」あるいは「イダルビシン」を3日間あるいは5日間と、抗がん剤「シタラビン(キロサイド)」7日間の併用療法が一般的で、まず末梢血液中や骨髄中に白血病細胞がいない状態(完全寛解)を目指します。

寛解導入療法は強力な治療であるため、副作用や合併症も強く出る場合もあり、感染症に対する積極的な抗生剤投与や、抗がん剤の副作用である貧血や血小板減少等に対する適切な輸血療法、嘔気や嘔吐に対する強力な制吐剤投与など適切な支持療法が必要となります。

なお、急性骨髄性白血病の中の「急性前骨髄球性白血病」の場合は、抗がん剤ではなくレチノイン酸(ビタミンA)を内服して白血病細胞の分化(成熟)を誘導する「分化誘導療法」によって完全寛解を目指す場合もあります。

寛解導入療法を行い、血液学的に白血病細胞が見られなくなっても白血病幹細胞は隠れて存在していることがほとんどで、正常な造血が回復してきたら再発を防ぐために隠れた白血病幹細胞の根絶を目指す「地固め療法」を行います。

地固め療法では、抗がん剤「アントラサイクリン」や「シタラビン」に加え、 白血病細胞が薬剤耐性を持たないように違う種類の抗がん剤「エトポシド」や「ビンカアルカロイド」を加えた併用化学療法を行います。

その他に、通常は1クール4週間程度の地固め療法を3~4回繰り返す「シタラビン」の大量療法を行うこともあります。

また、白血病細胞の根絶ができたと判断できる場合でも、万が一白血病細胞が生き残っていると再発する可能性があるため、退院後にも定期的に抗がん剤を投与する「維持療法」を行うこともあります。

さらに、急性白血病の病型によっては、これらの化学療法の途中で「造血幹細胞移植」を考慮する必要がある場合もありますが、ミスマッチ移植やミニ移植などにより治療選択は広がってきています。

急性白血病の一部では、脳や脊髄に白血病細胞が浸潤することがあり、中枢神経系に直接抗がん剤を投与する「髄腔内注射」を行うことや、場合によっては中枢神経に対して放射線療法を行うこともあります。

慢性骨髄性白血病の治療方法

慢性骨髄性白血病では、ハイドロキシウレア(ヒドロキシカルバミド)で白血球数をコントロールしたり、インターフェロンを投与することで慢性期からの進行を抑えたりしていましたが、2001年にグリベック(イマチニブ)が承認されてから一変しました。

グリベックを内服することで約90%の患者の病気の進展が食い止められているということが、2006年の米国臨床腫瘍学会で発表されました。

また最近、「タシグナ(ニロチニブ)」や「スプリセル(ダサチニブ)」という第2世代の分子標的治療薬が開発され、完全寛解率を上げています。

慢性リンパ性白血病の治療方法

慢性リンパ性白血病は進行が遅く、無治療でも天寿を全うできる患者も少なくないため、病期によって治療手段が違います。

状態がリンパ球の増加のみであれば無治療で経過観察を行い、リンパ節腫大や脾肝腫、貧血、血小板減少などが現れてくると治療の対象になります。

化学療法としては、抗がん剤「フルダラビン」単剤や「フルダラビン」と「シクロフォスファミド」の併用や「リツキシマブ」との併用が行われます。

また、リンパ節腫大や脾腫が著しい場合には局所に放射線療法を行ったり、溶血性貧血を合併していれば「プレドニゾロン」のような免疫抑制剤を投与する場合もあり、適切なドナーがいれば、造血幹細胞移植を受けることを考慮する場合もあります。


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