前立腺がんの生存率
前立腺がんは、食事の欧米化やPSA検査の普及、高齢化などが要因となって、ここ20年間で罹患者数は3倍にまで増え5万人を超えると言われています。
しかし、前立腺がんの罹患者に対する死亡者の比率は約20%と低く、5年生存率は最も高いがんのひとつです。
公益財団法人がん研究振興財団の「がんの統計 ’12」掲載の「全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率」によると、前立腺がんのステージ別5年生存率1)は以下の通りです。
前立腺がんのステージ | 全症例 | 手術症例のみ | ||
---|---|---|---|---|
5年実測生存率2) | 5年相対生存率3) | 5年実測生存率 | 5年相対生存率 | |
ステージⅠ | 91.1% | 100.0% | 96.4% | 100.0% |
ステージⅡ | 90.9% | 100.0% | 94.6% | 100.0% |
ステージⅢ | 84.6% | 100.0% | 92.6% | 100.0% |
ステージⅣ | 47.2% | 58.2% | 58.8% | 71.7% |
計 | 29.2% | 32.8% | 48.1% | 53.1% |
- 5年生存率とは、治療を受けた人のうち5年後に生存している比率
- 生存率には「実測生存率」と「相対生存率」があり、実測生存率とは、死因に関係なく全ての死亡を計算に含めた生存率で、この中にはがん以外の死因による死亡も含まれます。
- 相対生存率とは、対象者と同じ特性(性、年齢、暦年、地域など)をもつ一般集団の期待生存確率より期待生存率を算出して、実測生存率をそれで除することによって、その影響を補正する方法です。
また、全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)の集計では、2001年から2003年の5年相対生存率を公開していますので以下に抜粋します。
全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2001-2003年症例)より抜粋
前立腺がん5年相対生存率 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全症例 | 症例数 | 306 | 1,975 | 631 | 731 | 3,963 |
生存率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 55.7% | 95.1% | |
手術症例 | 症例数 | 125 | 1,087 | 265 | 116 | 1,700 |
生存率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 66.7% | 100.0% |
前立腺がんは進行が遅いという特徴があり、ステージⅢまでの5年相対生存率は100%となっています。
5年生存率はあくまでも集計データ
5年生存率について、できるだけ新しくて信頼できるデータを選んで掲載していますが、登録機関の情報を集計して平均値を算出しているにすぎません。
しかし、治療方法や医師の技術、抗がん剤やそれらの組み合わせなどは日々進歩しています。
ですから、自分の状況と照らし合わせてみて、もし生存率が低かったとしても決して悲観的にならず、担当医やご家族、セカンドオピニオンなどあらゆる方法を実行し、冷静に強い気持ちでがん克服に挑んでください。
前立腺がんは、5年生存率が高いがんですが、治療では抗がん剤療法や放射線療法、ホルモン療法などが行われる場合があり、その副作用には様々なものがあります。
漢方や機能性食品などには、がん克服や副作用の軽減に役立つものもありますので、ご遠慮なくご相談ください。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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