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前立腺がんの治療方法

前立腺がんの治療法には「手術療法」「放射線治療」「ホルモン療法」、そして特別な治療を行わず経過観察する「待機療法」があります。

前立腺がんの治療方法の選択は、患者の年齢やPSA値、腫瘍の悪性度や合併症の有無などと、比較的進行がゆっくりしているがんであることから患者のQOLも考慮して患者と医師とが相談の上で総合的に決定するのが望ましいとされています。

以下に、「前立腺癌診療ガイドライン2012年版」を参考に作成したフローを掲載します。

前立腺癌診療ガイドライン2012年版

上の図のステージ分類やリスク分類については、前立腺がんのステージ分類を参照してください。
NCCN分類の「超高リスク」とは、PSA値とグリーソンスコアに関わらず、T分類がT3b~T4の場合です。

PSA監視療法

前立腺がんは、70代や80代といった高齢で発見される場合が多く進行が遅いことも多いがんのため、患者の年齢を考えると手術や放射線治療がすぐに必要でないと考えられる場合があります。

このような場合は、特に積極的な治療を行わず経過観察する「待機療法」を行います。

ただ、最近では50代といった比較的若い人に悪性度の低い前立腺がんが発見された場合は、しっかりとチェックを続けていく「PSA監視療法」が行われるようになってきました。

PSA監視療法では、根治的治療の機会を逃さないようPSA値を定期的にチェックする以外に、1~2年おきに生検が行われます。

手術療法

前立腺がんで遠隔転移がない場合には、主に「手術療法」「放射線療法」が根治的治療として行われます。

そのなかで、最も根治の可能性が高いのが「前立腺全摘除術」で、前立腺のみならず精嚢やリンパ節も一緒に摘出します。

これには「開腹手術」「腹腔鏡手術」「ロボット手術」「小切開手術」が行われています。

また、開腹手術には「恥骨後式」と「会陰式」があり、恥骨後式ではへその下から恥骨にかけて15㎝ほど切開し、会陰式では肛門と陰嚢の間を5㎝程度切開します。

開腹手術では恥骨後式が多く行われますが、2012年4月からロボット手術が健康保険適用になったことから、今後は体にやさしい腹腔鏡手術や術者にもやさしいロボット手術が増えてくる傾向にあります。

放射線治療

前立腺がんの進行度が早期から進行がんまで広く対応できるとして支持が多いのが放射線療法です。

手術療法と同じくその方法は多数ありますが、大きくは「内部照射療法」と「外部照射療法」に分けられます。

内部照射療法(密封小線源療法)

小さな粒状の容器に放射線を放出する物質を密封し、これを前立腺へ埋め込む治療法です。

多くは半身麻酔のもとに肛門から挿入した超音波で確認しながら、計画された場所に専用の機械を使用して会陰からアイソトープを埋め込みます。

外照射法と比較して数日で治療が終了し、前立腺に高濃度の放射線を照射することが可能であり、副作用も軽度です。

埋め込まれた放射性物質は半年くらいで効力を失い、取り出す必要はありませが、埋込み直後には一部生活に制限があります。

外照射法

転移のない前立腺がんに対して、身体の外から患部である前立腺に放射線を照射します。

前立腺がんに対する放射線治療では放射線の総量が多くなればなるほどその効果が高いことが知られています。

現在では治療範囲をコンピュータで前立腺の形に合わせ、なるべく周囲の正常組織(直腸や膀胱)にあたる量を減らすことにより、従来の放射線治療と比較して、より多くの放射線を照射できるようになっています。

一般的に1日1回、週5回で7週間前後を要します。

ホルモン療法(内分泌療法)

前立腺がんは男性ホルモンの影響で病気が進むという特徴があり、男性ホルモンは主には精巣や一部は副腎からも分泌されます。

前立腺がんは、男性ホルモンを遮断すると急激にがんの勢いがなくなり、このことを利用した治療法が内分泌療法です。

主には、転移のある前立腺がんに対して施行される方法ですが、近年では早期のがんに放射線療法と併用して行われる場合もあります。

化学療法

ホルモン治療が有効でない場合や、ホルモン治療の効果がなくなったときに行う治療ですが、これまでの方法では効果が続く期間が短く最終的な有効性を認めない医師も多くいます。

しかし新しい抗がん剤治療(ドセタキセル)により、再燃後の生存期間をのばす可能性が示唆されており、再燃後前立腺がんに対して適応となっていくことが予想されています。


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