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膵臓がんの治療方法

膵臓がんの治療は「手術治療」「抗がん剤治療(化学療法)」「放射線治療」の3つが標準ですが、がんの広がりや全身状態などによって、これらの1つか組み合わせた集学的治療が行われます。

がんが膵臓やその周囲にとどまっている場合でも、外科切除に放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせる場合があります。

何らかの理由で手術ができない場合には、放射線治療や抗がん剤治療が行われます。

以下に、日本膵臓学会の膵癌診療ガイドライン改訂委員会編「科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン2009年版」を参考に作成したフローを掲載します。

膵臓がんの治療方法
上の図のステージ分類については、膵臓がんのステージ分類を参照してください。

手術治療

膵臓がんの外科手術における切除範囲は、がん発生部位や進行度よって異り、また手術が適応になる条件は以下の通りです。

  1. 肝臓や肺などへの転移がない
  2. 腹膜播種(おなかの中にがんが広がっている状態)がない
  3. 重要な臓器に栄養を運ぶ大きな血管にがんが広がっていない

そして、膵臓がんの位置や広がりによって以下のような方法が選択されます。

膵頭十二指腸切除術

膵臓がんでは最も多い膵頭部がんに対して行われる手術法です。

膵頭部、十二指腸、下部胆管、胆のう、周囲のリンパ節をまとめて切除します。

膵頭十二指腸切除術には、胃の下部1/2から1/3を切除する「膵頭十二指腸切除術」(PD)と胃の切除を下部の一部にとどめる「亜全胃温存膵頭十二指腸除術」(SSPPD)、胃を切除しない「全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術」(PPPD)の3種類の術式があります。

胃をより多く残したほうが消化機能がよくなりますが、どの術式を選ぶかはがんの進行度で判断されます。

この手術では、膵臓、胆道、胃をそれぞれ空腸とつなぐ消化管の再建手術を行い、膵液や胆汁や食物を流すルートを確保します。

膵体尾部切除術

膵体尾部切除術は、膵体部がんと膵尾部がんに対して行われる手術法です。

膵頭部を残して、膵体尾部を脾臓や周囲のリンパ節とともに切除します。

脾臓を切除するのは、脾臓にかかわる血管が膵体尾部の背側にあり、そこに転移している可能性が高いためです。

この手術では、消化管を再建する必要はありません。

膵全摘術

膵臓全体にがんが広がっている場合には膵全摘術が行われます。

膵全摘は膵臓の機能が全て失われてしまいますので体への負担が大きく、切除による治癒が期待できない場合には行われません。

術後には、血糖をコントロールするためにインスリンの注射が必要となります。

バイパス手術

膵臓がんを切除することができない場合でも、十二指腸がふさがって食事がとれなくなるのを防ぐために胃と小腸をつなぐバイパス手術や、黄疸予防のために胆管と小腸をつなぐバイパス手術を行う場合があります。

化学療法(抗がん剤治療)

化学療法は「抗がん剤」を用いた治療法で、抗がん剤でがん細胞を攻撃しがんの増殖を抑えたり、がんの症状をやわらげます。

また、「術後補助療法」としても行われる場合があります。

抗がん剤は、主に点滴で投与され、薬の効果は全身に及びます。

日本では現在、9種類の抗がん剤が膵臓がんへの適応を認められており、がんの種類や臨床試験の成績、患者の状況や副作用などを総合的に考えて、どの抗がん剤を使用するかが決められます。

膵臓がんの治療では「ゲムシタビン」が世界的に広く使われており標準療法と認められています。

日本でもゲムシタビンが最も多く使われますが、最近では「テガフール」「ギメラシル」「オテラシルカリウム」も使われることがあります。

放射線治療

放射線治療とは、高エネルギーの放射線を患部に照射してがんをコントロールする治療方法です。

遠隔転移が明らかでないものの、膵臓がんが主要な血管を巻き込んでいたりなど、手術ができない場合に行われます。

また、化学療法と組み合わせることで放射線の効果を高めることが期待できる場合には抗がん剤と併用されることもあり「化学放射線療法」と呼ばれます。

化学放射線療法は、がんが進行して手術ができない場合にも標準治療のひとつとして推奨されており、今後もより効果的な治療となるよう、抗がん剤の量や組み合わせについて様々な研究がなされています。


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