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心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)がん転移予防効果

最近になって、既存薬のがん治療への導入効果の研究発表が相次いでいます。

心不全の治療薬として既に使用されているANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)が、がんの転移を予防もしくは抑制できることを確認したと、2015年2月24日に国立循環器病研究センターと大阪大学との共同研究の結果が発表されました。

ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)は、主に心房で合成され貯蔵され血液中に分泌されるホルモンで、水やナトリウムの利尿、血管の拡張、レニン・アルドステロンの分泌抑制、循環血漿量の減少などの生理作用によって、生体内の体液バランスや血圧調整に関与しています。

ANPは、商品名「ハンプ」として心不全の治療薬に使用されていますが、肺がん手術の際、術中から3日間ANPを低用量持続投与することで術後の不整脈を抑制できることや、高齢者や閉塞性肺疾患を合併する肺がん患者ではさまざまな心肺合併症を予防できることが報告されていました。

研究のきっかけは、前記のような合併症予防のために肺がん手術時に投与されたANP投与群と手術単独群とを追跡調査したところ、手術+ANP群は術後2年無再発生存率が良好であったという結果でした。

このことから、ANPががん転移や再発抑制効果を持つことが考えられ、基礎的見地から解明が進められたということです。

術後の早期再発や転移の要因の一つとして、がん手術時に血中に放出されるがん細胞が手術時の炎症によってその一部が血管へ接着して浸潤してしまうことがわかっていました。

ところが、ANPは炎症によってがん細胞が血管へ接着することを防ぎ、再発や転移を抑制していると予測でき、実験で確認されました。

今後は、国立循環器病研究センターが主導する肺がん手術を対象に全国規模での多施設臨床研究を開始される予定ということです。

既存薬のがん治療への応用については、肝炎治療薬の「プロパゲルマニウム」が同じくがんの転移を強力に抑制するという研究結果や糖尿病治療薬の「メトホルミン」がキラーT細胞のがん細胞殺傷能力を補完するという研究結果などが発表されています。

どれも迅速に臨床試験での検証がされ、低コストで効果のある治療が臨床で早く実現されることを期待してやみません。


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