葛根湯の飲み方
当サイト「がん克服 生還への道」は、その名の通り、がんを克服するための情報と相談を受け付ける目的で公開していますが、私はもともと漢方薬局で30年以上相談業務に携わっていますので、漢方についても時々書いていこうと思います。
さて、今年も相変わらず気候は不順で、10月だというのに記録的な暑い日が続いていますね。
でも、もう少しで秋がグーッと深まり、寒い冬がやってきます。
個人的には、私は冬が苦手です。
冬になると風邪も増えてきますから、皆さんも注意して下さいね。
漢方での風邪薬といえば「葛根湯(かっこんとう)」がよく知られていますが、やはりこれからよく売れる時期です。
葛根湯は、基本方剤である桂枝湯(けいしとう)に葛根・麻黄(まおう)を加えたもので、桂枝湯より強い発汗作用があり、葛根による鎮痛作用もある漢方薬です。
店頭では、葛根湯を指名で買いに来られたお客様も多いのですが、その飲み方についてご存知ない方がチョコチョコいらっしゃいます。
漢方での風邪の初期は「体表部に風邪(ウイルス)が溜まる」と考えられており、治療方法としてこの段階で汗をかき、風邪が体の奥に侵入する前に体表部から取り払おうと考えます。
ですから、風邪の初期に発汗作用の強い葛根湯を飲んで治療をしようというわけなのです。
葛根湯で効果の期待できる症状は、
- ゾクゾクと寒気がする
- 首筋や背中がこる
- 筋肉の痛みや頭痛がある
このような風邪の初期症状に葛根湯を飲むと効果が期待できます。
市販の葛根湯には、液体タイプや顆粒や粒タイプのものがあります。
完全に間違いとは言えませんが、液体はそのまま、顆粒や粒タイプはそのまま口に入れて水で飲みこむという方が多いようです。
効果的な飲み方は、液体タイプの葛根湯でしたらお湯で割って、また顆粒や粉タイプでしたらお湯に溶かして飲み、そして布団に入り汗をかくのが良い飲み方です。
葛根湯があまり効かない症状としては、
- 寒気より熱が高く、汗をかき暑くてしょうがない
- のどが痛い
- 口が渇き、冷たいもが欲しくなる
などがあり、風邪=葛根湯ではありませんから、薬局で症状をよくお伝えいただき、その症状に合った漢方薬を飲むようにしてください。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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