脂肪肝から肝がんへ
肝臓の病気と言えば男性の病気、あるいはお酒が好きな人の病気というイメージがありますが、実は40代以降の女性も要注意なんです。
それは、女性ホルモンには肝臓を守る働きがあるのですが、その女性ホルモンが加齢により減少してくることで「脂肪肝」になりやすくなり、放置すると「肝硬変」や「肝臓がん」になりかねないということです。
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が異常に蓄積された状態のことをいい、近年急増中で日本人の成人3人に1人がなっているとも言われています。
原因としては栄養過多や肥満、糖尿病やアルコールの多飲によるものがほとんどですが、ステロイドホルモン投与や手術後などに行われる高カロリー輸液、腸管切除後や栄養失調などが原因になることもあります。
特に女性にありがちなのが「甘いモノの食べすぎ」で、お菓子や果物には「糖質」が多く含まれており、この糖質は肝臓で中性脂肪に合成されて蓄積され、脂肪肝につながってしまうのです。
実際に、お酒を飲んでないのに肝臓の数値(γ-GTP)が高いという中年以降の女性が増えています。
そして、脂肪肝を放置することで発症するのが「非アルコール性脂肪性肝炎・NASH(ナッシュ)」です。
肝臓の脂肪がたまっている所に活性酸素が反応して、炎症を起こして進行していきます。
最近、テレビや情報誌等でその怖さが語られています。
病院に行っても今のところ特別な薬はなく、普通の脂肪肝と同じように「様子を見ましょう」と検査の繰り返しが続き、放っておくと肝硬変に進行することもあり、患者は確実に増えてきています。
アルコール性脂肪肝の場合はアルコールを断つことで比較的良くなりますが、非アルコール性脂肪性肝炎の場合は簡単には良くならないのです。
非アルコール性脂肪性肝炎の10人に1人が肝硬変になり、肝がんへと進行します。
怖いのは、一般的に症状がなく、症状が出た時には肝臓の機能は危険な状態になっていることが多いというところです。
症状がなく怖いのですが目安のひとつは「肥満度」で、BMIが25以上の人は、美容のためというよりも健康のためにダイエットを考えた方がよいでしょうね。
以下の項目に5つ以上あてはまる人は要注意です。
【脂肪肝 危険度チェックリスト】
- 朝食を食べない
- 夜食をよく食べる
- 間食をよくする
- 果物をよく食べる
- 一品ものが多い
- 食べ残さない
- 早食いである
- 睡眠6時間以下
- 体型が変わった
- エスカレーターが基本
上記の項目で多くのチェックがあったり、すでに自分が脂肪肝ではないかと不安をお持ちの方は、血液検査を受けることをおすすめします。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。