放射線と「がん」
福島の原発事故からもう2年半が過ぎました。
ブツ切りで報道される原発事故のニュースを見るにつけ、色々な面から何故?と思うことが多々あります。
例えば、頻繁に報道されている「汚染水」がありますね。
政府も東京電力も放射線の危険性は重々承知ながら、役割と責任分担があいまいなまま都内の机上でコントロールしているためか詰めの甘さが露呈しているように思います。
しかし、今も汚染水は毎日何百トンと増えているわけで・・・
汚染水漏れの問題も、その場その場の責任問題が焦点となり、中長期的なリスクや具体策についてはほとんど見えてきません。
また、原発事故直後に本来は配布の用意があったヨウ素剤も、配布には政府の指示を待つことが規定されていたのに的確な指示がなく、該当する地域住民の数千人に配布されなかったようです。
放射性ヨウ素が甲状腺に侵入するのを防ぐ安定ヨウ素剤は、放射線にさらされる直前もしくは被曝後2時間以内に服用するのが最も効果的で、放射線が放出されてから何日も経って服用してもほとんど効果がないのです。
安定ヨウ素剤を適時に服用できず、高濃度の放射性ヨウ素を吸引したと考えられる方たち、特に子どもたちは確実に甲状腺がんのリスクが高くなっているのです。
決定や指示命令系統の責任問題以前に、生活者の健康問題が一番大切なことだと思うのですが、どうもそれは二の次になっているように今でも感じています。
原発事故による放射線は、放射性ヨウ素やセシウムだけでなくストロンチウムやプルトニウムなど様々や放射性物質からも放射されていると考えられますが、なぜ特にヨウ素とセシウムが注目されるのでしょうか?
それは、この2つが特に飛散しやすく人体にも取り込まれやすいと考えられるからなのです。
ヨウ素は、もともと甲状腺ホルモンを合成する大切なミネラルですから放射性のヨウ素も同じように溜まりやすくなってしまうのです。
したがって、安定ヨウ素剤を服用することで甲状腺のヨウ素を満タンにすれば放射性ヨウ素が溜まる可能性が低くなることを期待するわけです。
しかし、今回のようにせっかく用意されていた安定ヨウ素製剤を服用していないと、原発事故によって多量に放出された放射性ヨウ素が甲状腺に溜まりやすく、溜まった放射性ヨウ素が放射線をどんどん出すので甲状腺ガンになる確率は高くなるのです。
セシウムはナトリウムやカリウムなどと同じ「アルカリ金属」といわれる部類に入り水にとけやすい性質があり、雨水に取り込まれて土壌に吸収され土から野菜の中にまで取り込まれてしまい、野菜や根菜類のように土の中でできる食べ物に蓄積されるため、身体への蓄積も懸念されます。
そこで、放射線障害を防護する方法も色々と研究されています。
そのひとつがミネラルの「亜鉛」であり、亜鉛は突出して放射線防御(活性酸素除去)があることを独立行政法人・放射線医学総合研究所のデーターが示しています。
また、亜鉛は「肝臓がん」「前立腺がん」にもよい働きがあり、がんの新生血管抑制のデーターも発表されています。
実は、私が最近研究しているもののひとつが「亜鉛」で、そのきっかけは現代人の様々な病気の原因として「亜鉛不足」があるということを知ったことからです。
その研究の中で、亜鉛が放射線障害を防護するミネラルのひとつだということも知り、今回の記事を書いてみました。
みなさんも、日頃の健康のためにも「亜鉛不足」にはご注意ください。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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