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市村正親さんの胃がんと治療方法

市村正親(いちむらまさちか)さんが、早期の胃がんと診断され、主演していたミュージカル「ミス・サイゴン」を降板することを2014年7月27日に発表したということです。

市村さんは6月下旬に体調不良を感じ病院で診察を受けたところ、急性胃炎と診断されて入院となり、精密検査を受けた結果、悪性の腫瘍が見つかったということです。

市村正親さんは、ミュージカルからテレビドラマ、声優にコマーシャルなど長い間第一線で活躍する俳優で、私ももちろん知っています。

ただ、私は芸能界の情報には疎いので、奥さんがあの篠原涼子さんだとは知りませんでした。

お子さんはまだ小さく、6才と2才のようですから、早期の胃がんなどに屈するわけにはいかないでしょう。

奥さんの篠原涼子さんは「家族みんなでサポートしていきます。」と力強いコメントを発表しています。

情報によると「腹腔鏡手術」ということですから、一般的には「ステージⅠ期」と考えられます。

胃がんの深達度

胃がんのステージⅠは「ⅠA」と「ⅠB」に分けられ、5層に分かれる胃壁の一番内側の粘膜層からその次の粘膜下層までで留まっているものが「ⅠA」で、その次の筋層までで留まっているのが「ⅠB」です。

ⅠA期で粘膜層まで(T1a)であれば「内視鏡治療」が行われますので、腹腔鏡手術ということは粘膜下層(T1b)から筋層まで(T2)の深達度だと推測できます。

胃がんの腹腔鏡手術は、腹部に数か所の穴をあけるだけの体にやさしい手術方法なので、市村さんは11月の復帰を目指しているというのもうなづけます。

ちなみに、胃がんステージⅠの手術症例のみの5年相対生存率は「97.4%」です。

(公益財団法人がん研究振興財団の「がんの統計 ’12」掲載データより)

様々な種類のがんのなかでも非常に高い生存率となっていますから、11月には元気に復帰した市村正親さんを見ることができるでしょうね。

[追記]
2014年8月8日の報道によると、市村正親さんは無事に腹腔鏡手術を終え、「手術は成功して転移もないのでバッチリ。“モーツァルト!”で会いましょう」というメールが演出の小池修一郎さんに届いたということです。

転移もなくて、本当にバッチリですね。

[追記(2)]
市村正親さんが2014年9月3日に東京都内で記者会見を開いて、手術を無事に終えて来月から舞台稽古に復帰することになり、今後の抱負を元気に語ったという報道がありました。


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