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コーヒーと「がん」

コーヒーの効果

今回は、日経新聞の記事で目に付いたテーマを採り上げようと思います。

文部科学省科学研究費大規模コホート研究と国立がん研究センターが5万4000人に対して行った調査からのデータだということで、コーヒーメーカーや販売業者中心の研究データではないので客観的で信憑性もかなり高いと考えられます。

コホート研究とは、疫学研究の方法のひとつで、特定の集団(コホート)を対象として長期的に経過を追跡する調査手法のことを言います。

前者の研究では、「11万人を追跡した肝臓がん調査では、珈琲を毎日1杯以上飲む人はほとんど飲まない人に比べ、肝臓がん死亡の危険度が約半分に低下した」とのことです。

後者では、「珈琲を週2日以下しか飲まないグループに比べ、毎日珈琲を1~2杯飲むグループの子宮体がんの発症リスクは約4割低かった。」とのことで、半分と4割ですから、肝臓がんと子宮体がんに限ってはコーヒーの継続飲用が効果があると言えると考えます。

では、なぜコーヒーがこのようながんに効果があるのかということですが、それはコーヒーに含まれる「クロロゲン酸」と「カフェイン」の作用だと推測されています。

カフェインは、細胞を保護する役割があることがわかり、近年注目されているそうで、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、正常な細胞が、がん化するのを抑止する働きがあると考えられているようです。

特に、珈琲に含まれるクロロゲン酸類は69種類と非常に豊富で血糖値上昇の抑止作用もあることがわかってきています。

また、最近トクホのコーヒーが販売され始めていますが、これもコーヒーに含まれるポリフェノールの効果だということが証明されている例です。

それら以外には、カフェインの基礎代謝促進作用がよく知られており、最近では脳卒中の予防効果も明らかになりつつあるようです。

私は、昼食時にコーヒーを1杯飲むか飲まないかのペースですが、これからはもう少し回数を増やそうかと考えています。


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