皮膚がんの概要
皮膚がんとは
皮膚がんとは、皮膚に発生する「がん」の総称でいくつかの種類があります。
そして、皮膚がんの患者数は確実に増加しており、その大きな原因は「紫外線の増加」です。
特にオーストラリアでは、南極大陸上空のオゾン層の破壊によって紫外線が増え、皮膚がん患者が急増し、幼児期から日焼け止めクリームを塗ることを徹底しているのです。
皮膚の構造と皮膚がんの種類
- 皮膚・・・悪性黒色腫(メラノーマ)
- 表皮・・・パージェット病
- 角質層
- 顆粒層
- 有棘層・・・有棘細胞がん
- 基底層・・・基底細胞がん
- 真皮
- 皮下組織
表皮の基底層の細胞に似た細胞から発生するのが「基底細胞がん」、有棘層の細胞から発生するのが「有棘細胞がん」、「悪性黒色腫(メラノーマ)」は紫外線から身を守るメラニン色素を作る細胞のメラノサイトががん化することで、「パージェット病」は陰部や乳房にできやすく、分泌腺の細胞ががん化することです。
この他にも、汗腺や脂腺など皮膚には付属器も多く、皮膚がんには多くの種類があります。
基底細胞がん
上記の4種類の皮膚がんの中で最も患者数が多いのは「基底細胞がん」で、皮膚がんの約25%をしめており、特に50代以降から増え始めます。
有棘細胞がん
「有棘細胞がん」は特に紫外線の影響が大きく、長期間の紫外線によるダメージが皮膚に蓄積されると有棘細胞がんが発生しやすくなります。
有棘細胞がんの手前の早期がんとして「日光角化症」や「ボーエン病」があります。
この3つを合わせると約45%になり、日光角化症とボーエン病を有棘細胞がんの早期がんと考えると皮膚がんの中で最も多いがんとなります。
紫外線を長時間浴びる仕事を長年続けている人は特に、60歳以上になったら1年に1回は皮膚科で受診することをおすすめします。
悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚がんの中で最も恐れられているのが、皮膚がんの約12%を占める「悪性黒色腫(メラノーマ)」で、以前は手や足を切断することも珍しくありませんでした。
しかし、最近になって比較的早く受診する傾向になり、患部のみを切除すれば大丈夫という患者が増えてきています。
パージェット病
皮膚がんの中で発見が遅れるものが「パージェット病」です。
特に陰部に発生した場合、恥かしいという気持ちと湿疹やたむしだと勝手に判断して市販薬を塗っているだけという人が多いようです。
しかし、がんが進行するとリンパ節やさらに肺や肝臓へと転移してしまいますので、早期の検診が大切です。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。