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悪性黒色腫(メラノーマ)の治療方法

皮膚がんの中でも最も悪性度が高いのが「悪性黒色腫(メラノーマ)」で、転移もしやすく早期発見が鍵となります。

治療は外科的治療が基本ですが、進行すると化学療法や放射線療法などでは有効率が低いことが悪性黒色腫(メラノーマ)の難しいところです。

以下に、日本皮膚科学会の「メラノーマの診療アルゴリズム」を参考に作成したフローを掲載します。

悪性黒色腫(メラノーマ)の治療方法

*:Tis/melanoma in situ(上皮内黒色腫)病変
T1a/Tumor thickness 1mm以下、潰瘍なし、レベルIII以下、のすべての条件を満たす原発巣
**:T1b以上/Tumor thickness 1mm超、あるいは潰瘍あり、あるいはレベルIV以上の原発巣
***:原発巣に対しても必要に応じて適切な処置を施行する
#:理学的所見ならびに画像検査による評価
##:遠隔転移を生じてきたら、本ガイドライン中の「遠隔転移あり」の項へ進む
DTIC:ダカルバジン/メラノーマや悪性リンパ腫などの治療に用いられる薬剤

外科的切除

悪性黒色腫(メラノーマ)は、初発病巣の周囲に衛星病巣といわれる数か所の皮膚転移が発生することが多いという特徴があり、初発病巣だけを小切除してだけでは、かなり高い確率でその周囲に腫瘍が再発します。

また、悪性黒色腫の一部に直接メスを入れて病理組織検査を行うと、転移を誘発することがあると考えられています。

このようなことから、悪性黒色腫では、がんができている箇所から1~2cm大きく切り取る外科治療を行います。

また、部位によっては大きく皮膚を切り取ってしまうことがあるため、同時に植皮手術を行う場合もあります。

また外科治療を行った際に、他の臓器への転移を防ぐために近くのリンパ節を切り取ったり、すでに転移していないか調べるために手術中に転移の確認を行うこともあります。(センチネルリンパ生検)

化学療法

悪性黒色腫(メラノーマ)の化学療法は抗がん剤を数種類組み合わせて行われ、手術後の検査でとらえられないような微小な腫瘍細胞を殺して再発や転移を予防するためや、内臓やリンパ節の転移巣を消滅させるために行われます。

放射線療法

放射線療法は、一般的な放射線では悪性黒色腫に対する効果が上がらないことが多く、速中性子線や重粒子線などの特別な放射線では効果を示すことがありますが、ごく限られた施設でしか行うことができません。

再発の危険性が特に高いメラノーマ患者では、所属リンパ節廓清後の放射線療法により再発率が低下するので実施がすすめられます。

また、遠隔転移がある場合に症状緩和を目的とする治療法として行われる場合があります。

術後補助療法

悪性黒色腫(メラノーマ)の術後補助療法としては、前記の放射線療法をはじめ、放射線治療に温熱療法(腫瘍細胞を42℃以上に暖めて殺す治療)を併用する方法や免疫療法、インタ-フェロンアルファ(IFN-α)を投与する治療やDAVFeron療法などといった治療が行われることがあります。

現在の日本では、悪性黒色腫(メラノーマ)の術後補助療法として、DTIC(ダカルバジン)/ACNU(オンコビン)/VCR(ニドラン)の3者併用化学療法にインターフェロンβ(IFN-β)の手術部位への局注を加える治療法DAVFeron療法が頻繁に行われています。


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