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乳房外パージェット病の治療方法

パージェット病は、乳頭にできる乳房パジェット病と、主に外陰部や肛門の周囲や腋の下に発症する乳房外パジェット病に分けられますが、乳房外パジェット病の治療方法について解説します。

乳房外パジェット病の治療法は、病変を外科的に切除することが中心となり、抗がん剤や放射線治療は効果に個人差があり一般的に単独で使われる事は少なく、外科的な治療後の補助療法として行われています。

以下に、日本皮膚科学会の「乳房外パジェット病の診療アルゴリズム」を参考に作成したフローを掲載します。

乳房外パジェット病の診療アルゴリズム

外科的切除

乳房外パジェット病では病変を外科的に切除することが中心ですが、まず病変の一部を切除(生検といいます)して病理検査で細胞を調べ、パジェット病であるかを確認します。

パジェット病と診断され病巣の境界が明瞭であれば、眼に見えないところに病変が存在するので確実に切除するために腫瘍辺縁と思われるところより3~5㎝離して一塊に切除するのが一般的な治療です。

病巣の境界が不明瞭な場合、腫瘍辺縁と思われるところより1㎝外側の点を病変の周りに8~12箇所程度とり、さらにその外側に1㎝と円を外側に広げていき各点の皮膚に腫瘍細胞が存在しているかを病理検査で確認するマッピング生検(Mapping biopsy)を行い切除範囲を決めます。

切除範囲が大きい場合には他の部位から皮膚をもってくる皮膚の移植が必要になります。

がんが表皮を越えて広がり、リンパ節転移が片側にだけ認められる場合には、原発巣切除に加えてリンパ節郭清が行われます。

さらに、両側リンパ節や別の臓器への遠隔転移がある場合には、症状を緩和するための緩和手術が行われることがあります。

光線力学的療法

乳房外パジェット病では、切除不能の場合や治療後の再発の場合に光線力学的療法(PDT)が行われることがあります。

光線力学的療法(PDT)とは、腫瘍親和性の光感受性物質を細胞内に取り込ませ、光化学反応により腫瘍細胞を選択的に死滅させる治療法で、保険適応はありません。

放射線療法

乳房外パジェット病での放射線治療は、切除不能の場合や手術後に補助的に行われたり、手術不可能な場合や骨に転移した場合に痛みを抑える目的で行われることがあります。

化学療法

乳房外パジェット病の化学療法(抗がん剤治療)は、手術と組み合わせて使われる補助化学療法と、手術が難しい場合に行われる抗がん剤中心の治療の2つが考えられます。

しかし、乳房外パジェット病ではまだ確立した標準的な抗がん剤治療はなく、通常は臨床試験に参加する形で行われます。


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