肺気腫
肺気腫とは、肺胞とそのつながる呼吸細気管支とが拡張して破壊されていく疾患です。
肺胞とは、気管支の最末端分枝に続く半球状の小さな嚢で、酸素と二酸化炭素を交換する役割を担う組織です。
肺胞の総数は左右合せて約7~8億あり、その全表面積は100m2に達するといわれています。
肺気腫で肺胞が拡張し破壊されてくると、息を吸えば肺に空気が入っていきますが、吐き出そうとしても肺から空気がスムーズに出て行かなくなります。
肺気腫の進行は一般的に緩慢ですが、徐々に進行しすると「ブラ」という袋を形成し、正常の肺の血管が細くなったり、肺全体が膨張して呼吸筋である横隔膜を押し下げたり、心臓を圧迫したりするようになります。
肺気腫は近年増加傾向にあり、特に中年以降の男性に多く発症しています。
肺気腫の原因
肺気腫は、大雑把に男2.5人に対して女1人の割合で発症し、長期にわたる過度の喫煙による発症率は10%にも達すると言われています。
肺気腫の原因のおよそ90%は喫煙と考えられていますが、受動喫煙や大気汚染、職業的な塵埃や化学物質が原因の場合もあります。
肺気腫の症状
肺気腫の初期には、少し体を動かしたり普通に階段の上り下りをしただけで息切れを感じたり、風邪でもないのに咳きや痰が続いたりという症状が出てきます。
このような症状は、加齢や運動不足や一時的な疲れなどと思い込み、見過ごしがちです。
しかし、そのまま肺気腫が進行すると、普通に歩いたり少し動いただけでも息切れするようになり、次第に日常生活もままならなくなってきます。
そして、さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こし命に関わる状態にまでなります。
また、全身性炎症や骨粗鬆症、血管疾患や糖尿病などを併発しやすいことも知られています。
肺気腫は、特に40歳以上で過度の喫煙歴のある方は要注意ですので、このような症状が気になり始めたら早めに呼吸器専門医で検診することをおすすめします。
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