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肺がんの最新治療②

肺がんの標準的な治療については「肺がんの治療方法」で解説していますが、この項では肺がんの最新治療①に引き続き、最新治療をいくつか紹介いたします。

肺がんでもRFA

RFAとは「ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法」のことで、肝臓がんの内科的治療として2004年に保険適用されましたが、肺がんでは今のところ「先進医療」とされています。

肝臓がんの場合のRFAでは超音波画像を見ながら治療を行いますが、肺がんの場合は空気が邪魔をするため、CT(コンピューター断層撮影)が使われることから「CTガイド下ラジオ波焼灼療法」と呼ばれています。

「CTガイド下ラジオ波焼灼療法」は、患者の皮膚から肺に向かって針を刺し、がん組織に確実にラジオ波を流して針の周囲を70~80℃にしてがんを焼き破壊します。

この治療を1~3回行い、入院期間は7~10日で治療後は経過観察となります。

ただ、肺がんの「CTガイド下ラジオ波焼灼療法」では治療成績を低下させないための適応条件を絞り込んでいます。

  • 体力が無く手術が困難
  • 手術での根治が期待できない
  • 患者が手術を希望しない
  • 年齢が808歳以下
  • 治療中、姿勢を維持できる
  • 非小細胞がん(扁平上皮がん、腺がん、大細胞がん)
  • がんが心大血管肺門に近接していない
  • リンパ節転移、遠隔転移がない

などです。

肺がん手術に「ナビシステム」

肺がんの手術でも胸腔鏡下でのロボット手術の導入があることを「肺がんの治療方法」で紹介しました。

主には「肺葉切除術」で行われていますが、体にやさしい胸腔鏡下でのロボット手術は人間の手以上に自由自在に動き術者の技術差が出にくいことから、今後の広がりが期待されます。

しかし、それでも臓器に隠れた血管の走行などは確認できません。

そこで登場してきたのが、3D画像解析システム「シナプスヴィンセント」という「術中ナビゲーションシステム」です。

肺がんの診断や治療計画で行われるCT(コンピューター断層撮影)のデータをシナプスヴィンセントに入力すると、その患者の手術解剖画像が3D表示されるのです。

その結果、臓器の奥に隠れた動脈や静脈を確認しながら手術を行えることで、より安全な手術が可能となり、今後は大きく広がって行くと見込まれています。


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また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。

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