肝細胞がん 再発からの挑戦
東京都在住73歳の男性Wさんの奥様から電話相談が初めてあったのは、2013年の夏の終わりごろでした。
C型肝炎からの肝硬変、そして肝細胞がんの診断が下り、これから病院の治療を受けるとのことでした。
奥様は病院治療の他にも何かできることはないかと必死で調べているうちに私のサイトに辿り着き相談を申し込まれたのでした。
奥様と電話相談で数回お話し、私の考えるサポートを提案しましたが、Wさんご本人は病院の治療以外は眼中になく、その意思を尊重し病院での治療に専念されることになりました。
治療は病巣に栄養を送る動脈を薬剤で塞ぎ壊死させる「肝動脈化学塞栓療法」をまず行いましたが効果はなかったとのことでした。
次に、がんの大きさが4cmで1個でしたので「ラジオ波焼却療法」を行い、今度は無事成功たとご連絡をいただきました。
また、アルコールからの肝炎→肝硬変→肝細胞がんには元のアルコールは言うまでも無く注意は必要ですが、ここ数年増加傾向のアルコールを摂取しないのに肝炎になるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)にも注意が必要です。
最近は女性に多く、糖尿やメタボの方は要注意です。
それから約2年が過ぎた2015年の10月、久しぶりに奥様から連絡があり「再発」という言葉を聞いたのです。
統計によると最初に肝細胞がんを治療したあと、1年以内に約30%が再発します。
そして5年以内に70%以上が再発しているのが現状です。
肝臓の状態が悪いので治療ができるかどうかと医師も悩んでいるとのことで、奥様は非常に落胆されていました。
一般的には少々肝臓の状態が悪くても治療には関係ないと聞きます。
2年前に初めて相談されたときも肝臓の状態が良くないとのことでしたが、治療は成功しています。
肝臓の状態を3段階にわけると、1,2は状態が悪くても治療ができる肝臓、3はまず肝臓の状態を良くしてからの治療という状態ですが、Wさんの肝臓は3に近い2ということでした。
まして3になると状態を良くしてからということですが、良くなる見込みは非常に少なくなります。
WさんはタバコはC型肝炎と診断されたときにすぐやめたのですが、もともとアルコールが大好きで中々やめられず、2年前に治療した時も退院して1週間を過ぎたころから飲みはじめ、それ以降は毎日飲んでいたそうです。
Wさんご本人も気落ちして精神的ダメージも大きいようで
と投げやりになることもあるとのことでした。私は、とにかく肝臓の状態をすこしでも良くするようにと肝機能をサポートするものをご紹介しました。
がんの大きさはさほど大きくないのですが、肝臓全体が発がんしやすい状態になっているとのことでしたので、すぐにスタートしました。
もちろん、アルコールも一切禁止ということで。
そして、年末に奥様から連絡がありました。
ご主人の状態は少しですが良くなってきたというご連絡でした。
お正月からは病状全体を考えて、体全体の活力が強くなるものも増やしました。
お正月と言えども、まだまだ食事には気を使ったアドバイスもさせていただきました。
また、肝臓の状態が悪くなると肝性脳症が気がかりでしたので、蛋白質の摂取に注意していただくことや便秘も気をつけていただくこともお伝えしました。
このころにはさすがにWさんも真剣に取り組みはじめられ、アルコールが飲みたいという気がなくなったそうです。
そして、2月の終わりに連絡がありました。
当初は顔色も悪く足がつったりしていたのが最近はほとんど無く、体調も良好で病院の治療ができる状態までなったということでした。
次は、4月末ぐらいに連絡がいただけるとのことですので楽しみです。
また、記事に掲載しますね^^
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がん克服事例
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また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。