肝細胞がんのご相談・・・その後(10)
現在のがん治療は様々で新しい治療法の進歩も著しいものです。
しかし、がんは消滅したら終わりではありません。
その後の治療、生活環境の改善等の有無で大きく変わっていきます。
長年、記載させていただいている「肝臓細胞がんの事例」はまさしくそのものです。
2013年9月8日に肝細胞がんの患者さん・奈良のMさんの事例を初めて掲載させていただきました。
その後を報告を重ね2016年01月25日に9回目の報告をさせていただいた後、約2年半が過ぎました。
現在Mさんはどうされているのでしょう。
Mさんは2013年に「効果があまりよくわからない、今後どうすれば良いのか」というご相談を受けました。
を2回受けましたがその後Mさんのご相談を受けてわかったことは、
- 「動注化学療法」を受ける前からアンモニア濃度が高かった(肝性脳症)こと
- 動注化学療法後、肝臓の状態が悪くなったこと。
- 画像検診でのがんの有無について適切な答えはなかったこと。
- もっと医師に聞けばよかったが・・・聞けなかったという悩みを抱えていたこと。
などでした。
Mさんはもう外科的な治療をする考えはなく、これ以上することは危険だと自分で感じていたみたいです。
アンモニアの数値、アルブミン、腫瘍マーカーが良い数値に向かうような機能性食品をご紹介させていただきMさんの戦いは始まりました。
その後、アンモニア数値が下がり、腫瘍マーカーも下がり、良い方向に進んでいると思えば、食事制限の種類を誤り、アンモニア数値が急上昇したこともありました。
また、病院も変え各数値も徐々に下がり、特にアルブミンの数値は中々良くならないのですがMさんは数ヶ月で0.3も良くなりました。
また、画像では以前にあったものも映らなくなったようでした。
その後、肝臓の状態も上向き、体調もよくなっていったのです。
担当医師も現時点では、がんはないものという考えでおられたようでした。
しかし、肝臓自体は明らかに肝硬変に犯されている部分が多く、残りの肝細胞を大切に過ごす毎日でした。
その後、医師から胃静脈瘤の手術を受けるようお話がありました。
はしめは躊躇していましたが、転ばぬ先の杖として今しておいた方が良いとのこと、そして体調もよかったので思いきって受けました。
手術を無事に終え、その後は時折アンモニアの数値等が上がることがありましたが、体調は良好で2016年01月25日の報告から約2年半が過ぎました。
その間もMさんとは連絡を取り合っていました。
体調も変わらず良好でした。
が、約1年前に肝臓に小さながんが見つかったのです。
肝臓、体調も良子、色々な面で規則正しい生活を送っていたにもかかわらず・・・このまま良くなっていくと思っていたのですが。
Mさんは、原因があるとすれば「ストレス」の一言でした。
約2年ほど前から、極度なストレスを抱える問題が続いていたそうです。
生活習慣や食生活を正し、病院の薬はもちろんご自身に合った機能性食品も続けて、一時は
「極度なストレス」には叶わなかったのでしょうか。
でも、Mさんは前向きでした。
喜ばしいことに、以前だったら出来ない手術が出来るようになったのです。
手術に耐えられる肝臓になっていたのです。
また、幸いなことに転移もありませんでした。
Mさんは「毎日飲んでいたから部分的には良くなってきたんや」とおっしゃっていました。
手術は肝動脈塞栓術です。
2013年から徐々に快復、元気になられ仕事もでき私生活にもほとんど支障なく、肝臓の数値も少しずつ上向きになってきていました。
じっくりと時間をかけ手術ができる状態まできたのです。
肝動脈塞栓術は、肝臓から発生する「原発性肝がんがん」の場合の肝細胞がんのみで、転移性のがんや胆管がんはできません。
足の付け根の動脈の周りに局所麻酔をして、カテーテルを肝臓の動脈まで入れていき、造影剤を動脈の中に注入していきながら肝臓の動脈までカテーテル進めていきます。
がんのすぐ近くの動脈までカテーテルが挿入できたら、がんを固める薬を入れ、次に動脈を塞いでしまう薬を注入することで、がんに栄養を運ばないようにします。
がんを「兵糧責め」にしてしまう治療法です。
手術は無事成功しました。
その後同じ治療を2回受けました。
副作用もなく毎回7日~10日で退院です。
今後3ヶ月、6ヶ月毎に検査をしていくそうです。
極度のストレスを生み出した問題も解決し、
「余計なことは考えないようにしていきます。これからは、その日になるまでわからないことは考えない」と話され、以前からの機能性健康食品と気の巡りを良くする漢方薬を毎日飲み元気に過ごされています。
Mさんのがんは、手ごわいがんではなく、転移もしにくいがん?
がんは悪性度の強いものから大人しいものや、転移し易い、しにくいがんがあり、自己「がん抑制遺伝子」がその強弱に関係しているみたいです。
がん抑制遺伝子・P53が働ける体の環境作りがとても大切で、米国の医師会雑誌には、がん抑制遺伝子を活発にするミネラルが体の中にあると発表され、常に補充することが大切とされています。
ストレスは作っても溜めてもいけません。
でも現代人にはつきもの?ですね。
体を温め、運動、そして漢方薬を上手く利用して対策しましょう。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。