口腔がんの概要
口腔(こうくう)とは口の中のことで「口腔がん」は、口の中にできるがんのことです。
口腔がんの種類としては、
- 舌がん[舌]
 - 歯肉がん[歯ぐき]
 - 頬粘膜(きょうねんまく)がん[頬の内側]
 - 口底がん[口の底]
 - 硬口蓋(こうこうがい)がん[上あご]
 
などがあります。
日本での口腔がんの割合は、がんにかかった全ての患者の1~3%程度といわれ、口腔がんの中では舌がんの発生が最も多い傾向にあります。
口腔がんの種類と特徴
口腔内は歯を除き表面が口腔扁平上皮からなる粘膜でおおわれているため、口腔がんのほとんどが口腔扁平上皮癌となります。
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 口腔がんの種類 
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 特徴 
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| 舌がん | 舌がんは下の前方3分の2の部分(舌可動部)に発生したがんのことで、口腔がんの約60%を占めるといわれています。 舌の奥3分の1に発生した「舌根がん」は、中咽頭(のど)のがんに分類されます。  | 
| 歯肉がん | 歯肉がんは歯ぐきの粘膜にできるがんで、口腔がんの約30~40%を占めるといわれ、顎の骨に広がりやすいという特徴があります。 初期症状では歯肉の粘膜が赤くただれるなど、一見は歯周病と似ているため注意が必要です。  | 
| 頬粘膜がん | 頬粘膜がんは唇や頬の内側の粘膜、その粘膜と歯肉間の溝の粘膜や奥歯の後ろの粘膜に発生するがんで、口腔がんの約5~10%を占めるといわれ、進行すると口が開けにくくなります。 | 
| 口底がん | 口底がんは舌と下顎の歯茎の間に発生するがんで、口腔がんの約5~10%を占めるといわれ、舌に隠れていて普段は見えないため知らない間に進行している場合があります。 | 
| 口蓋がん | 口蓋がんは口の中の天井部分の粘膜に発生するがんです。 | 
口腔がんの原因とリスク因子
口腔がんの原因は他のがんと同様にまだ不明なところが多くありますが、危険因子として以下のようなことが関係しているといわれています。
【口腔がんの危険因子】
- 喫煙
 - 飲酒
 - 慢性的刺激
 - 虫歯で欠けた歯
 - 歯の詰め物やかぶせ物が外れたままでとがっている状態
 - 合っていない入れ歯
 - ウイルス感染[ヒトパピロマウイルス]
 - 炎症
 
口腔がんの初期段階は自覚症状が少なく、症状も口の傷や口内炎と似ているため区別がつかない場合も多いのです。
2週間以上も同じような症状が続くような場合には、すぐに歯科医師や医師の診察を受ける必要があります。

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