悪性リンパ腫の概要
悪性リンパ腫は、「白血病」と「多発性骨髄腫」と同じく「血液悪性三大疾患」と呼ばれるもののひとつで「血液のがん」です。
悪性リンパ腫は、その名の通りリンパ系組織ががん化することで発生します。
リンパ系組織とは、リンパ節・胸腺・脾臓・扁桃腺などの組織や臓器とリンパ節をつなぐリンパ管とその中を流れる「リンパ液」からなります。
リンパ液には白血球の一種である「リンパ球」が流れています。
リンパ球には「B細胞」「T細胞」「NK細胞」などがあり、人体の免疫を担っています。
リンパ系組織は体中を巡っているため、悪性リンパ腫では他のがんのように外科手術による切除は行わず、主に放射線療法や化学療法が行われます。
また、悪性リンパ腫は全身に発生するため治療を行ってもがん細胞が完全に消えたことを証明することが難しいがんです。
そのため「完治」という表現はせず、腫瘍を検出できなくなった時点で「緩解(寛解)」したと表現します。
また、緩解となってもがん細胞が残っていることもあり再発する場合もあります。
悪性リンパ腫の原因としては、ウイルス説やカビ説、遺伝説などがありますが、はっきりとはわかっていません。
悪性リンパ腫の種類
悪性リンパ腫は、大きく分けて「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」に分類され、非ホジキンリンパ腫は病理組織学的分類と進行のスピードによって分類されます。
欧米ではホジキンリンパ腫が多数を占めていますが、日本人のホジキンリンパ腫は約10%で、日本ではほとんどが非ホジキンリンパ腫が占めています。
- ホジキンリンパ腫
- 非ホジキンリンパ腫
- B前駆細胞に由来
- 成熟B細胞に由来
- T/NK前駆細胞に由来
- T/NK細胞に由来
- 進行のスピードによる分類
進行スピードによる分類 該当する非ホジキンリンパ腫の種類 低悪性度(年単位で進行) 濾胞性リンパ腫
MALTリンパ腫など中悪性度(月単位で進行) びまん性大細胞性B細胞性リンパ腫
未分化大細胞リンパ腫など高悪性度(週単位で進行) リンパ芽球性リンパ腫
バーキットリンパ腫など
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