食道がんの最新治療
食道がんの標準的な治療については「食道がんの治療方法」で解説していますが、この項では食道がんの最新治療をいくつか紹介いたします。
2013年12月に岡山大学がプレスリリースした「食道がんにテロメライシン」では、ウイルス製剤「テロメライシン」を用いた放射線併用ウイルス療法が臨床研究中ですが、早い導入が期待されるところです。
3つの集学的治療
食道がんのステージⅡ期Ⅲ期では手術を中心とした治療が標準とされていますが、術前化学療法プラス手術となってきています。
しかし、Ⅲ期ではその効果がはっきりと出ておらず、放射線療法も加える必要があるのではという声も出てきています。
そのような声を受けて2012年11月から3つの治療方法の比較試験がスタートしました。
術前2剤化学療法+手術(現在の標準治療)
抗がん剤「フルオロウラシル」と「シスプラチン」の2種類を投与する治療の後に手術を行う。
術前3剤化学療法+手術
標準治療で使われる「フルオロウラシル」と「シスプラチン」に「ドセタキセル」を加えた3種類の抗がん剤投与治療の後に手術を行います。
患者にはかなりきつい治療ですが、抗がん剤治療だけで約26%の人のがんが一旦消えたという例もあります。
術前化学療法+放射線療法+手術
使用する抗がん剤は標準治療の「フルオロウラシル」と「シスプラチン」で、抗がん剤治療と同時進行で放射線治療を行い、その後に手術を行います。
現在の例では、抗がん剤と放射線だけで約42%の人のがんが一旦消えるのですが、再発する人もいるため手術が必要とされています。
どんながんでもですが、再発するかどうかの検査方法が早く確立されると良いですね。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
よく読まれている記事 TOP10
タグ:食道がん