潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
2015年になって安倍首相の体調についての報道で少し話題となった「潰瘍性大腸炎」という病気があります。
潰瘍性大腸炎の患者数は増え続けており、2013年には16万人を超えています。
また、以前は20代から30代での発症が多かったのですが、最近では20~50代と発症年齢の幅が広がっているということです。
実は、潰瘍性大腸炎は特定疾患に指定されており、2015年1月1日からは指定難病となり、医療費助成対象疾病になりました。
指定難病とは、政府広報によると
- 原因が不明、病態の解明が不十分である など
- 治療方法が全くない、対症療法はあるが根治のための治療方法がない など
- 疾病に起因する症状が長期にわたって継続する場合(基本的には発症してから治癒することなく、生涯にわたって症状が継続あるいは潜在する場合)
- 「人口の0.1%程度以下」である場合
- 血液などの抗体検査、画像検査、遺伝子解析検査、生理学的検査、病理検査などの結果や、理学的所見を含めた客観的な指標がある
関連学会などによる承認を受けた基準などがある
とされています。
潰瘍性大腸炎は、発病の機構が明らかでなく、治療方法も確立しておらず、長期の療養を必要とし、診断に関して客観的な指標による一定の基準が定まっています。
潰瘍性大腸炎の症状
潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜が炎症を起こしてただれてびらんや潰瘍を形成し、その症状としては、便が軟らかくなって回数が増える下痢症状や血便が認められたり、痙攣性または持続的な腹痛を伴うこともあり、重症になると発熱や体重減少、貧血などの全身の症状が起こります。
潰瘍性大腸炎の合併症として、皮膚の症状や関節や眼の症状が出ることもあります。
また、発病して7~8年経過すると大腸がんなることもあり、潰瘍性大腸炎になった場合は症状がなくても定期的な内視鏡検査が必要と考えられています。
潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎の原因と言いましても、原因がわからないから指定難病とされているわけですから、未だに解明されていません。
潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜に対する異常な免疫反応により自分の大腸粘膜を攻撃することなどが原因とされていますが、遺伝的素因や食生活、腸内細菌叢の変化などが複雑に絡み合っていると考えられています。
また、大きな誘因として肉体的や精神的ストレスがあるとも考えられています。
治療としては、対処療法としての薬による内科的治療が原則ですが、重症の場合や薬物療法が効かない場合には手術が必要となります。
私は、これまでに何人かの潰瘍性大腸炎の方のご相談を受けたことがあり、治療のサポートとしてお役に立てた経験もあります。
お悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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がん克服事例
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