漢方薬と一般医薬品の違い
今年の夏は猛暑が続き、湿気も多く、冷たい物の取りすぎやクーラーを長時間作動することも多かったのではないでしょうか。
つい先月の10月前半まで暑かったと思いますが、今年は特に夏が長かったせいか、ここ2週間ようやく秋といった感じですね。
この時期にきて夏の暑さで疲れが残っていると、朝晩の気温の変化についていけず風邪を引く方が多くみられます。
薬局で見ていても、夏に健康管理をされていた方と気にせず過ごされていた方との差がでていることがよくわかります。
さて、この秋から冬にかけてはどのような風邪が流行るのでしょうか。
今のところ、喉の痛みや咳の風邪が多いようです。
秋から冬は「乾燥の季節」で、臓器のなかでも「肺」は乾燥に弱く、ジュクジュクと潤いがある臓器で乾くことを嫌います。
一昔前までは、ストーブにヤカンをかけて加湿に気を配っていたように思いますが、今ではエアコンによる暖房が多くなり、電気毛布や電気カーペットなどの普及によって乾燥の生活になっていますから、加湿器などを利用してうまくコントロールする必要がありますね。
この季節に、肺が弱い人は風邪を引きやすく、風邪じゃなくても咳がでたり、風邪のあとの咳が続くことも多いようです。
熱などがなく咳だけの症状のときには漢方薬がよいでしょう。
一般医薬品の咳止めは一時的に効果は出るかも知れませんが、根本的な治療は難しいでしょう。
また、咳だけなのにすぐに風邪と判断して病院に行き、抗生物質や色々な薬を飲むのはどうかなと思います。
最初は咳が出て、後に熱が出て本格的な風邪といった場合でも、最初の咳のときに漢方薬を飲むことにより風邪を防ぐことができる場合も多いのです。
一般医薬品は、ひとつの症状に対してその症状を抑える化学成分を選び処方されます。
漢方薬はその人の体質と全体の状態を判断して、身体の弱った機能を活性化させて自らの力で本来の健康な身体に治癒させるために複数の生薬を組み合わせて処方されます。
この点が、漢方薬と一般医薬品の違いなんです。
例えば、咳が出るから「咳止めの医薬品」か「咳を止める風邪薬」を薬局やドラッグストアーで買って呑むという方も多いのですが、実はその方の体質そのものが咳の出やすい状態かも知れないのです。
こんな場合、漢方では、その方の咳が出やすい状態と体質に注目し適切な処方を行います。
漢方薬局に行ったことがないという方も、ぜひ一度お近くの漢方薬局にご相談してみて下さい。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
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また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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