大橋巨泉さんの中咽頭がん治療方法
大橋巨泉さんと言えば、私たちの年代にとって大きな存在でした。
つい先日、30年以上継続したモンスター番組の「笑っていいとも!」を降板したタモリさんのような存在だったように想います。
小学生のころでしたか、深夜の「11PM」は、当時の私たちにはかなり刺激が強かった覚えもありますね。
その他にも「クイズダービー」や「世界まるごとHOWマッチ」、「ギミア・ぶれいく」などの高視聴率番組の司会をし「野球は巨人、司会は巨泉」という名キャッチフレーズで親しまれていました。
しかし、1990年ごろだったでしょうか、メディア業界からセミリタイアを宣言し、司会などの帯番組には出演されなくなりました。
そんな大橋巨泉さんが「胃がん」を手術したという報道があったのが10年くらい前で、その後も時々テレビに出られていたのを見た覚えがあります。
そして、今回は「中咽頭がん」ステージⅣという衝撃的な報道でした。
正確には「ステージⅣA」ということですから「末期」に近い状況だったはずです。
大橋巨泉さんの場合は、中咽頭の「扁桃腺」のがんが原発巣で、リンパ節に転移があったとのことでした。
最初に報道を見たときは「これは厳しいのかも・・・」と感じたのですが、少し調べてみました。
大橋巨泉さんの中咽頭がんの治療方法
前記のように、大橋巨泉さんの扁桃腺にできた中咽頭がんの腫瘍の大きさは、1~4段階の「3」、リンパ節の転移は進行度0~3の2bで、ステージはⅣA。
大橋巨泉さんが治療を受けたのは「国立がん研究センター中央病院」で、一般的に選択される治療方法は手術による切除となる場合も多いのですが、巨泉さんはリンパ節の方を手術して、扁桃腺の腫瘍の方は放射線治療を選択されたとのことでした。
治療方法を選択された時点ではまだわかっていなかったようですが、中咽頭がんがウイルス性の場合は特に放射線の効果が高いのです。
そして、2013年11月に転移したリンパ節の廓清手術が無事に成功して終わり、12月から今年の2月まで扁桃腺の原発巣への放射線治療をされました。
採用された放射線治療は「IMRT(強度変調放射線治療)」で、専用のコンピュータを用いて照射野の形状を変化させたビームを複数用いて、腫瘍の形に適した放射線治療を行う新しい照射方法です。
IMRTは、腫瘍に放射線を集中して周囲の正常組織への照射を減らすことができるため、副作用を増加させることなくより強い放射線を腫瘍に照射することが可能な放射線治療です。
放射線治療中は、喉の渇きや味覚障害や便秘などの副作用がありますが、奥様の献身的なサポートで乗り切り、手術前に72キロあった体重は一旦56キロになったものの直近では60キロに戻り、味覚についても「塩、苦味、酸っぱい、甘み」の順番で回復しているとのことです。
ステージⅣAの中咽頭がんですが、幸いにもウィルス性の腫瘍であったことで放射線治療の効果も高かったとのことでした。
とにかく、今はがんはなくなったとのことですから、本当に良かったですね。
ご冥福をお祈り申し上げます。
2016年7月20日訃報です。
7月12日に大橋巨泉さんが亡くなられたとのことです。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。