劇的効果の免疫細胞療法
THE WALL STREET JOURANL(ウォルストリートジャーナル)の2014年10月の記事からです。
スイスの薬品会社ノバルティスと米シアトルのバイオ医薬品会社ジュノ・セラピューティクスが依頼した二つの別個の臨床試験では、CAR(キメラ抗原受容体)を用いた遺伝子改変T細胞療法によって、90%近くの患者で白血病細胞が消えた。この結果は昨年12月と今年2月にそれぞれ発表された。
それぞれの試験での対象患者数は、ノバルティスの試験では子供22人、ジュノ・セラピューティクスの試験では成人16人と少人数ですが、最も一般的な子供のがんである急性リンパ性白血病を患い、標準治療で効果がなかった患者だということてすから、90%近くの患者で白血病細胞が消えたということは「劇的効果」といえるのでしょうね。
この劇的効果の免疫細胞療法とは、具体的には以下のような治療方法です。
ノバルティス社は2016年にFDAに承認申請をしたい考えということですが、まだいくつかの大きな問題があるとしています。
そのひとつは、対象患者が急性リンパ性白血病であることから、実験によって寛解となった患者の多くは幹細胞移植適格になり幹細胞移植を受けるため、療法の効果がどの程度持続するのかがわかっていない点です。
また、危険な副作用として、血圧を急激に低下させ心拍数を高める免疫反応である「サイトカイン放出症候群」を起こす可能性があることで、一部の試験で2人が死亡したことから一時停止されたとの報告をしています。
さらに、この免疫細胞療法はいわゆる「オーダーメイド」であるため、その費用は50万ドル(6千万円弱)にもなると予測されています。
このような問題があるとしても、何とか解決して日本でも臨床で行われるようになればいいですね。
以上、劇的効果の免疫細胞療法についてでした。
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