ノロウイルスと漢方
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、近年毎年のように初冬から春先にかけて多発しており、また今年も流行の兆しがあるようです。
ノロウイルスは、主に汚染された食品を食べることや、感染したヒトの排泄物やあるいはそれらが乾燥したものから出る飛沫を介して経口感染します。
この飛沫による人から人への二次感染では大規模な集団感染につながり、職場や学校、保育園や幼稚園、医療現場や老人ホーム等では特に注意が必要です。
細菌又はウイルスなどが引き起こす感染性胃腸炎は、嘔吐や下痢、腹痛や悪寒などの症状があり、免疫力の低下した老人や乳幼児ではその症状が長引くことがあり、死亡した例(吐瀉物を喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されています。
漢方は、このような感染性胃腸炎の感染初期の場合には優れた効果をもたらします。
感染初期に見られる、下痢や嘔吐の症状には「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」を中心とした漢方薬がおすすめです。
藿香正気散は、夏場の胃腸風邪の漢方薬としてもよく使われますが、季節は関係なく感染性胃腸炎のような嘔吐・下痢などの症状改善にも使います。
また症状が激しい場合には、半夏瀉心湯や胃苓湯などを加えたり、清熱解毒作用のある漢方薬を使うこともあります。
本記事のタイトルは「ノロウイルスと漢方」ですが、特別にノロウイルス用の漢方薬があるというわけではありません。
漢方では、症状に対して処方するのです。
特に、初期の場合に症状に適した漢方薬を飲めば、医者に行かずに治るケースが多々あります。
一般的な風邪や、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎でも最初が肝心で、少しでもおかしいなぁと思えばすぐに漢方薬を飲むことをおすすめします。
そのためにも、日ごろ馴染みがないという方も、ぜひ一度お近くの漢方薬局をチェックしておいてください。
今回説明した感染性の下痢の場合は、一般の下痢止めを使うのはいかなるものかと考えています。
下痢がひどく辛いでしょうが、市販薬でやみくもに下痢を止めてしまうと、ウイルスが腸管に留まってしまうおそれも考えられるので注意しましょう。
何度か説明しましたが、抗がん剤の副作用の嘔吐などにも、その症状をみて漢方薬を合わせます。
抗がん剤の副作用が軽減することも多いので、ぜひご相談下さい。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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