がんを嗅ぎ分ける犬
5月16~21日にアメリカのフロリダ州オーランドで開かれた「米国泌尿器科学会」での報告です。
イタリア・フマニタス研究病院のGianluigi Taverna氏らは、特別な訓練を施した2匹のイヌに前立腺がんの患者とそうでない人の尿を嗅ぎ分けさせたところ、100%に近い精度で前立腺がんが当てられた。
ということなのです。
犬は、警察犬や麻薬探知犬などとしてその優れた嗅覚を利用して活躍していますが、今回の研究発表では、イタリア軍の爆発物探知犬で3歳の雌シェパード「Liu」と「Zoe」2匹が参加しました。
前立腺がんの探知に関して、すでに2010年にフランスの研究グループが発表した研究でも100%に近い判別結果が得られているとことですが、使われた尿のサンプルは66点と少なく、今回は前立腺がん患者362点と前立腺がんでない人540点の902点の尿サンプルが使われたということです。
また、前立腺がん患者のグループでは進行度や病気の期間などがさまざまで、前立腺がんでないグループは女性や他のがん患者、前立腺肥大症患者が含まれ、どちらのグループも年齢や病歴、飲酒、喫煙などもバラバラだったそうです。
2匹の前立腺がん検出の精度は、Liuが100%前立腺がん患者を正しく判定し、前立腺がんでない人を98.7%、Zoeは前立腺がんを98.6%、そうでない人を97.6%判定したという結果だったとのことです。
すごい!のひと言につきます。
しかし、これはあくまでも訓練された犬の結果で、実際には6か月間訓練されたそうですから、みなさんの愛犬では無理ですよね。
また、臨床の現場で犬の判定をもとに生検や手術に進んで良いのかという根本的な問題もありますよね。
興味深い発表ですが、実現性は乏しいと考えられます。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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