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大腸がんのステージ分類

大腸がんのステージ分類は以下の3点の進行度の組み合わせによって決められます。

  1. 大腸の粘膜から腸の壁にどれだけ入り込んでいるか「深達度(T)」
  2. リンパ節転移があるか「リンパ節転移の広がり(N)」
  3. 他の臓器への転移があるか「転移の度合い(M)」

日本で最も多く用いられる大腸癌研究会が作成した「大腸癌取扱い規約」の病期(ステージ)分類では、上記の組み合わせにより大腸がんのステージは、0、Ⅰ、Ⅱ、ⅢA、ⅢB、Ⅳの6つに分かれています。

0が最も早期の大腸がんで、Ⅳが最も進行した大腸がんです。

ステージ0は早期大腸がんで、がんは粘膜の中にとどまっているので内視鏡によって大腸がんを切り取ることで治る可能性がきわめて高い病期です。

ステージIは、腸管壁への浸潤が浅い場合は、ステージ0と同様に内視鏡でがんを切り取ることで治る可能性が高く、腸管の壁への浸潤が深い場合は、手術によって病変部分を含む腸管と、転移の可能性のある範囲のリンパ節を切除することもあります。

ステージⅡ・ⅢA・ⅢBは、進行はしているがんですが、大腸がんではまだ手術により治る可能性の比較的高い病期です。

ステージⅣは、大腸がんが相当進行して遠くの臓器に転移した状態で、現在の医学では完全に治すことがなかなか難しい病期です。

大腸がんの進度
ステージ分類
がん近傍の
リンパ節転移(N)
がんから少し離れたリンパ節への転移 他の臓器やがんから遠く離れたリンパ節への転移
なし 1~3個 4個以上
がんが大腸壁にどのくらい入り込んでいるか
(深達度)
(T)
粘膜内にとどまる 0
粘膜下層まで ⅢA ⅢB
筋層まで
漿膜下層まで
漿膜に露出し他臓器に食い込む

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