子宮頸がんの生存率
子宮頸がんは、20~40代の若い女性に発症の多いがんで、日本では年間に約1万5千人が子宮頸がんと診断されています。
そこで、子宮頸がん予防のためにワクチン接種が推奨されるようになりましたが、副作用の問題が表面化し、接種率は思うように上がっていません。
また、予防接種をしたとしても予防できるのは約70%程度だと言われており、早期がんの治療成績は高いことから、検診の重要性が改めて強調されています。
公益財団法人がん研究振興財団の「がんの統計 ’12」掲載の「全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率」によると、子宮頸がんのステージ別5年生存率1)は以下の通りです。
子宮頸がんのステージ | 全症例 | 手術症例のみ | ||
---|---|---|---|---|
5年実測生存率2) | 5年相対生存率3) | 5年実測生存率 | 5年相対生存率 | |
ステージⅠ | 91.1% | 92.9% | 92.9% | 94.2% |
ステージⅡ | 73.2% | 76.2% | 77.9% | 79.6% |
ステージⅢ | 50.3% | 53.1% | 55.2% | 56.0% |
ステージⅣ | 21.9% | 23.3% | 24.6% | 25.1% |
計 | 74.1% | 76.6% | 86.0% | 87.3% |
- 5年生存率とは、治療を受けた人のうち5年後に生存している比率
- 生存率には「実測生存率」と「相対生存率」があり、実測生存率とは、死因に関係なく全ての死亡を計算に含めた生存率で、この中にはがん以外の死因による死亡も含まれます。
- 相対生存率とは、対象者と同じ特性(性、年齢、暦年、地域など)をもつ一般集団の期待生存確率より期待生存率を算出して、実測生存率をそれで除することによって、その影響を補正する方法です。
また、全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)の集計では、2001年から2003年の5年相対生存率を公開していますので以下に抜粋します。
全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2001-2003年症例)より抜粋
子宮頸がん5年相対生存率 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全症例 | 症例数 | 1,468 | 547 | 569 | 235 | 2,954 |
生存率 | 92.7% | 74.7% | 54.0% | 20.5 | 76.3% | |
手術症例 | 症例数 | 1,295 | 333 | 148 | 35 | 1,881 |
生存率 | 93.6% | 77.0% | 56.2% | 18.2 | 86.3% |
5年生存率はあくまでも集計データ
5年生存率について、できるだけ新しくて信頼できるデータを選んで掲載していますが、登録機関の情報を集計して平均値を算出しているにすぎません。
しかし、治療方法や医師の技術、抗がん剤やそれらの組み合わせなどは日々進歩しています。
ですから、自分の状況と照らし合わせてみて、もし生存率が低かったとしても決して悲観的にならず、担当医やご家族、セカンドオピニオンなどあらゆる方法を実行し、冷静に強い気持ちでがん克服に挑んでください。
私も、漢方や機能性食品なども含めたがん克服に向けたご相談をいつでも承りますので、ご遠慮なくご相談ください。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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