子宮頸がんのステージ分類
子宮頸がんのステージ分類は以下の3点の進行度の組み合わせによって決められます。
- 子宮頸がんがどのくらいで進行しているかの「進行度(T)」
- どこのリンパ節まで転移しているか「リンパ節転移の広がり(N)」
- 別の臓器への転移があるかどうか「遠隔転移(M)」
そして、その組み合わせにより子宮頸がんのステージは、0、ⅠA1、ⅠA2、ⅠB1、ⅠB2、ⅡA、ⅡB、ⅢA、ⅢB、ⅣA、ⅣBの11に細かく分けられています。
0が最も早期の食道がん、ⅣBが最も進行した食道がんです。
子宮頸がんは、初期にはほとんど症状はなく、だからこそ「検診」が強くすすめられます。
検診では「細胞検診」が行われ、子宮頚部の細胞の正常・異常度を詳細に分類します。
- ステージ0
- 子宮頚部の上皮内にとどまっているきわめて早期のがん。
- ステージⅠA1
- 子宮頚部にがんがとどまり深さが3mm以内で広がりが7mmを超えないもの。
- ステージⅠA2
- 深さが3mmを超えるが5mm以内で広がりが7mmを超えないもの。
- ステージⅠB1
- 子宮頚部にがんがとどまり病巣が4㎝以内のもの。
- ステージⅠB2
- 子宮頚部にがんがとどまり病巣が4㎝を超えるもの。
- ステージⅡA
- がんが子宮頚部を越えて膣壁に広がっているが、骨盤の下の3分の1には達していない。
- ステージⅡB
- がんが子宮を支える子宮傍組織に広がっているが、骨盤壁には達していない。
- ステージⅢA
- がんが膣壁の下3分の1を超えるが骨盤壁には達していない。
- ステージⅢB
- がんが骨盤壁にまで達している。
- ステージⅣA
- 膀胱や直腸の粘膜へがんが広がっている。
- ステージⅣB
- がんが骨盤を超えて、肺などの遠隔臓器に転移している。
子宮頸がんのステージ分類 | N0 | N1 | M1 | |
リンパ節転移なし | 所属リンパ節に転移を認める | 遠隔転移を認める | ||
Tis | 浸潤前がん | 0 | ||
T1a1 | がんが子宮頚部にとどまり浸潤が組織学的にのみ診断できる。深さが3mm以内で広がりが7mmを越えない | ⅠA1 | ⅢB | ⅣB |
T1a2 | 深さが3mmを超え5mm以内で広がりが7mmを越えない | ⅠA2 | ⅢB | ⅣB |
T1b1 | 臨床的にがんが認められ子宮頚部にとどまる、あるいは、T1aを超えるもの。病巣が4㎝以内のもの | ⅠB1 | ⅢB | ⅣB |
T1b2 | 病巣が4㎝を超えるもの | ⅠB2 | ⅢB | ⅣB |
T2a | がんが子宮頚部を超えるが骨盤壁には達していない、あるいは、膣壁に広がっているがその下3分の1には達していないもの。 | ⅡA | ⅢB | ⅣB |
T2b | がんが子宮を支える子宮傍組織に広がっているが、骨盤壁には達していない | ⅡB | ⅢB | ⅣB |
T3a | がんが膣壁の下3分の1を超えるが骨盤壁には達していない | ⅢA | ⅢB | ⅣB |
T3b | がんが骨盤壁にまで達している | ⅢB | ⅢB | ⅣB |
T4 | がんが小骨盤腔を超えて進展している、あるいは、膀胱または直腸の粘膜を侵襲している | ⅣA | ⅣA | ⅣB |
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