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甲状腺がんの生存率

甲状腺がんは、20代の若い人でも発症しますが、幸いなことにその多くは性質の良い(悪性度の低い)がんです。

特に甲状腺がん全体の90%以上を占める「乳頭がん」と「濾胞がん」では、適正な手術などの治療を受け進行していなければ多くの場合治ります。

したがって、甲状腺がんの5年生存率1)は他のがんに比べても高く、ステージⅣでも80%を超えています。

ただ、発症は少ないのですが「未分化がん」の場合は、発見された時点から余命が1年以内という場合が多く厳しいがんです。

全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)の、2001年から2003年の5年相対生存率2)から甲状腺がんを以下に抜粋します。

全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2001-2003年症例)より抜粋

甲状腺がん5年相対生存率
全症例 症例数 366 242 210 301 1,314
生存率 100.0% 97.5% 99.1% 71.7% 92.2%
手術症例 症例数 345 233 205 248 1,314
生存率 100.0% 98.1% 99.8% 80.4% 95.3%
  1. 5年生存率とは、治療を受けた人のうち5年後に生存している比率
  2. 生存率には「実測生存率」と「相対生存率」があり、実測生存率とは、死因に関係なく全ての死亡を計算に含めた生存率で、この中にはがん以外の死因による死亡も含まれます。
    相対生存率とは、対象者と同じ特性(性、年齢、暦年、地域など)をもつ一般集団の期待生存確率より期待生存率を算出して、実測生存率をそれで除することによって、その影響を補正する方法です。

5年生存率はあくまでも集計データ

5年生存率について、できるだけ新しくて信頼できるデータを選んで掲載していますが、登録機関の情報を集計して平均値を算出しているにすぎません。

しかし、治療方法や医師の技術、抗がん剤やそれらの組み合わせなどは日々進歩しています。

ですから、自分の状況と照らし合わせてみて、もし生存率が低かったとしても決して悲観的にならず、担当医やご家族、セカンドオピニオンなどあらゆる方法を実行し、冷静に強い気持ちでがん克服に挑んでください。

甲状腺がんは5年生存率が高いがんですが、治療では放射線療法やホルモン療法などが行われる場合があり、その副作用には様々なものがあります。

漢方や機能性食品などには、がん克服や副作用の軽減に役立つものもありますので、ご遠慮なくご相談ください。


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また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。

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