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胃がんの概要

胃がんとは

胃がんとは、正に胃にできる悪性腫瘍のことで、胃壁の最も内側にある粘膜の細胞ががん細胞になったもので、1998年に肺がんに追い抜かれるまでがん部位別死因のトップでした。

現在でも、日本では肺がんに次いで死亡者数の多いがんです。

男女比は2対1と男性に多く、発症のピークは男女とも60代となっています。

胃がんのほとんどは、腺組織とよばれる上皮組織から発生する腺がんで、大きくは分化型と未分化型に分けられます。

胃がんができやすい部位は、十二指腸へと繋がる胃の出口手前の幽門部(幽門前庭部)です。

胃がんの発症には喫煙や食生活との密接な関係があり、食塩の過剰摂取や野菜・果物の摂取不足とも関係するといわれています。

また、ヘリコバクターピロリ菌の持続感染などが原因となりうることもよく知られています。

日本人では中高年のヘリコバクターピロリ菌感染率が非常に高く、除菌療法によって胃がんへの罹患リスクを低減する研究がすすめられています。

近年は、食事や生活習慣の変化から若年層の発症は少なくなっていますが、逆に高齢化を反映して患者数や死亡数は全体では減少していません。

しかし早期に発見できれば、ほぼ100%治癒するがんですから、日頃の検診が鍵です。

スキルス胃がん

特殊な胃がんとして「スキルス胃がん」があります。

胃粘膜の表面にはあまりあらわれず、X線検査や内視鏡検査でも診断が難しい場合があります。

このようにスキルス胃がんは早期の発見が難しいため進行した状態で発見されることが多く、治療が難しい胃がんの種類の1つです。


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