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肝がんの症状

肝がんは初期の症状が特にないがんですが、肝がんの9割以上がC型肝炎とB型肝炎が原因ですから、この肝炎の症状を早期に発見し治療することがポイントとなります。

また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているほど症状がわかりにくいので、1年に1回は健康診断を受けることをおすすめします。

B型肝炎の症状

B型肝炎ウイルス(HBV)感染後、1~6カ月の潜伏期を経てから症状が出始め、病期は前駆期、黄疸期、回復期に分けられます。

各期の自覚症状は以下のようなものとなります。

前駆期
全身倦怠感・発熱・食欲不振・むかつき・嘔吐など、かぜのような症状や胃腸症状が現れ悪化してきます。
黄疸期
この時期には食欲不振・全身倦怠感などの前駆症状、発症初期の症状は改善傾向を示しますが、眼球の白目の部分が黄色くなったり皮膚が全体に黄色くなり、長引く場合は重症化の注意が必要です。
回復期
黄疸が徐々に軽くなって消失し、自覚症状も改善されていきます。

また、自覚症状以外の症状として、

色の濃い褐色尿や灰白色便、上記のような黄疸、肝臓が腫れることでの痛み、関節痛や発疹が出ることもあります。

C型肝炎の症状

B型肝炎と比較すると自覚症状が少なくやっかいです。

症状としてはB型肝炎とほぼ同様で、全身倦怠感・発熱・食欲不振・むかつき・嘔吐・黄疸・腹痛・下痢などがあります。

また、肝臓の腫れはよくみられ、脾腫大(脾臓の腫れ)、頸部リンパ節腫大を伴うこともありますが、皮膚の発疹はほとんどありません。

肝がんの症状

肝がんは、肝炎から肝硬変そして肝がんへと進行することが多く、肝がんの症状は肝炎や肝硬変の症状とほぼ似ています。

自覚症状としては、全身の倦怠感や発熱・黄疸、腹部膨満感や腹痛、そして体重減少などが現れます。

その他には、肝硬変による症状として、食欲不振、便秘・下痢などの便通異常、褐色尿、貧血、こむら返り、むくみ、皮下出血などがあります。

肝硬変が進むと肝性脳症という状態になり、意識障害を起こすこともあります。

また、肝硬変になると肝臓に血液を運ぶ流れが悪くなるため食道や胃などの静脈が腫れてこぶのようになり、このこぶが破裂して大量の吐血や下血が起こることもあります。


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