十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
「がん」と「漢方」については、これまでもいくつか記事を書いてきました。
改めて、がんに対する漢方の役割として、漢方薬は直接がんを攻撃したり病巣の消滅を目指すものではなく、患者の体調を整えて、がんによる症状の緩和を主目的とします。
近年、がん専門病院で漢方の利用が増えているのもこのような目的です。
しかし、そのような効果がさらに上昇すれば、がんに対する直接効果は小さくても、免疫の調節や代謝がスムーズとなり、低下していた栄養素の吸収力も戻り、人間が本来持っているがんを封じ込める力まで強めると私は考えています。
そんな漢方薬でがんによく用いられるもののひとつに「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」というものがあります。
十全大補湯は、以下の10種類の生薬を処方したものです。
- 黄耆(オウギ)
- 人参(ニンジン)
- 桂皮(ケイヒ)
- 当帰(トウキ)
- 川芎(センキュウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 熟地黄(ジオウ)
- 蒼朮(ソウジュツ)もしくは、白朮(ビャクジュツ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 甘草(カンゾウ)
十全大補湯は体力と気力を快復させる漢方薬です。
冷え症で貧血気味、顔色が悪く、疲労衰弱がひどいとき、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用います。
上記の効能に全てがあてはまらなくとも、がんを患うということは体が虚していると漢方では考えます。
すなわち、特定の疾患にのみ用いる漢方薬ではなく、病気を治す力を養い高めます。
私は、免疫を目的とした機能性食品と一緒に服用することをおすすめしています。
詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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