乳がんの生存率
乳がんは、女性が最も罹りやすいがんで、近年のデータでは15人に1人が一生涯に一度は乳がんになるということです。
反面、乳がんはがんの中でも甲状腺がんと並んで最も治りやすいがんで、特に早期であれば乳房温存が可能な場合が多いのです。
2015年では新しい、公益財団法人がん研究振興財団の「がんの統計 ’14」掲載の「全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率」によると、乳がんのステージ別5年生存率1)は以下の通りです。
乳がんのステージ | 全症例 男女計 | 手術症例のみ 男女計 | ||
---|---|---|---|---|
5年実測生存率2) | 5年相対生存率3) | 5年実測生存率 | 5年相対生存率 | |
ステージⅠ | 96.8% | 99.8% | 96.9% | 100.0% |
ステージⅡ | 92.4% | 95.2% | 92.5% | 95.4% |
ステージⅢ | 75.8% | 78.6% | 78.4% | 81.3% |
ステージⅣ | 29.6% | 30.5% | 43.8% | 45.1% |
計 | 89.9% | 92.8% | 92.5% | 95.4% |
- 5年生存率とは、治療を受けた人のうち5年後に生存している比率
- 生存率には「実測生存率」と「相対生存率」があり、実測生存率とは、死因に関係なく全ての死亡を計算に含めた生存率で、この中にはがん以外の死因による死亡も含まれます。
- 相対生存率とは、対象者と同じ特性(性、年齢、暦年、地域など)をもつ一般集団の期待生存確率より期待生存率を算出して、実測生存率をそれで除することによって、その影響を補正する方法です。
このように、乳がんは5年生存率が高いがんのため「10年生存率」も発表されています。
以下は、日本乳癌学会の「全国乳がん患者登録調査報告第29号」による病期別10年生存率です。
10年生存率 | ||
---|---|---|
Tis期 |
乳管内にとどまるがん非浸潤がん(超早期)
|
94.72% |
0期 |
しこりや画像診断で異常な影を認めないもの
|
95.45% |
Ⅰ期 |
2cm以下のしこりで、リンパ節転移がないと思われるもの
|
89.10% |
Ⅱ期 |
2cmを超え5cm以下のしこりがある、もしくはリンパ節転移が疑われるもの
|
78.60% |
Ⅲa期 |
しこりが5cmを超えるもの
|
58.74% |
Ⅲb期 |
しこりが皮膚などに及んでいるもの
|
52.04% |
Ⅳ期 |
しこりの大きさを問わず、他臓器に転移が認められるもの
|
52.04% |
5年生存率はあくまでも集計データ
この5年生存率を調べて、新しく信頼できるデータを掲載していますが、それでも既に10年前後前のものですし、集計して平均値を算出しているにすぎません。
また、治療法や医師の技術、そして組み合わせなどは日々進歩しています。
ですから、自分の状況と照らし合わせてみて、もし生存率が低かったとしても決して悲観的にならず、担当医やご家族、セカンドオピニオンなどあらゆる方法を実行し、冷静に強い気持ちでがん克服に挑んでください。
わたしも、漢方や機能性食品なども含め、がん克服に向けたご相談をいつでも承ります。
ご自身やご家族やお知り合いが「がん克服」を模索しておられるようでしたら、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と実績を基にお役に立てるはずです。
がん克服事例
私が実際に受けてきた相談事例をご紹介しています。
また重複しますが、「末期がんの事例」と「現在継続中の事例」もピックアップしました。
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