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膀胱がんの治療方法

膀胱がんの治療は、がんの深達度と細胞学的異型度などにもとづいて選択されます。

深達度が浅い場合は、内視鏡的にがんを削り取る経尿道的膀胱腫瘍切除(TUR-Bt)が行われ、深い場合は、まず内視鏡的にがんを一部だけとりその性質を調べた上で、どのような治療が適切か検討することになります。

膀胱がんは再発が多いため、再発予防の目的で治療後に膀胱内に抗がん剤を注入する場合もあります。

以下は、独立行政法人国立がん研究センターの「膀胱がんの臨床病期と治療」を参照しました。

膀胱がんの治療方法

外科的治療

膀胱がんの外科的治療は、大きく以下の2つの方法があります。

  • 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)
    • 腰椎麻酔を行って膀胱鏡で腫瘍を観察しながらがんを電気メスで切除する方法
  • 膀胱全摘除術
    • 全身麻酔下に膀胱を摘出する方法

経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR−Bt)

TUR−Btは、一般的には表在性の膀胱がんに対して行われ、腰椎麻酔を行った後に切除用の膀胱鏡を膀胱内に入れ、内視鏡で確認しながら高周波電気メスでがんを切除します。

手術時間は1時間程度で、術後の膀胱を安静に保つために自然に尿を体外へ誘導する目的で膀胱内にカテーテルを留置し、通常翌日に抜去しますが、状況によっては数日間留置します。

浸潤度の高いがんの場合、TUR−Btでは不十分です。

膀胱全摘除術

がんが周囲に広がりやすい浸潤性の膀胱がんに対する治療はTUR−Btでは不十分で、全身麻酔を行い、膀胱とともにがんに侵されているリンパ節(骨盤内リンパ節郭清かくせい)と隣接する臓器を摘出します。

表在性がんが膀胱の広範囲にあり、ほかの治療でコントロールできない場合にもこの膀胱全摘除術が選ばれる場合があります。

男性では前立腺と精嚢(せいのう)と尿道、女性では子宮と卵巣、腟の一部と尿道をひとかたまりとして摘出しますが、尿道を摘除しなくてよい場合もあります。

特に男性では、前立腺や精嚢をとってしまうため射精は全く不可能になり、インポテンツになる可能性が高くなります。

膀胱摘出後は何らかの尿路の再建が必要となり、その尿路変向(変更)術には主に以下の4つの方法があります。

回腸導管造設術

小腸の一部(回腸)を切除し左右の尿管をつないで尿を導く管にします。

この導管を腹部の皮膚に縫いつけて尿を出す出口(ストーマ)にします。

ストーマには尿をためる袋をつけておかなければなりませんが、常時袋をつけていなければならないわずらわしさがあります。

自排尿型新膀胱造設術

自排尿型新膀胱造設術では、小腸の一部を切除し縫いあわせて袋をつくり、これを尿道につなぎますので、ストーマはなく手術前と同じように尿道から尿を出すことができます。

排尿機能は本当の膀胱ほどではありませんが、尿道を温存できる場合には第一に考慮する方法です。

ただし、尿道にがんが再発する危険性が高い場合には適応となりません。

また、女性の場合は術後の排尿機能が安定しないため適応しない場合も多いようです。

導尿型新膀胱造設術

導尿型新膀胱造設術は、小腸を切り離して尿をためる袋(新膀胱)をつくりこれを腹部の中に置いて定期的に尿を出すための細い通り道(導尿管)を腹壁またはへそにつなぎ、尿がある程度たまったときに、尿を排出する出口(ストーマ)から自分でカテーテル(細い管)を入れて尿を取ります。

尿がある程度たまるまでは漏れないような工夫がなされていて、常時袋を携帯するわずらわしさがありません。

ただし、回腸導管に比べれてその歴史が浅く長期成績がないことや手術の時間がかかること、また新膀胱内に結石ができることが多いなどが欠点となっています。

尿管皮膚瘻(ろう)造設術

尿管皮膚瘻造設術は、手術の方法が単純で患者への負担がいちばん少ない尿路変向術です。

尿管を切断して直接皮膚に縫いつけ、尿を出すためのストーマをつくります。

カテーテル細い管を体内に入れておかなければならない場合もありますが、近年は手術手技の工夫でカテーテルを留置することは少なくなっています。

放射線治療

膀胱がんでの放射線治療の適応となるのは、基本的に浸潤性の膀胱がんです。

膀胱の摘出手術では尿路変更が必要となるというデメリットがあるため、あえて放射線治療や放射線治療に化学療法をあわせて治療し、膀胱を温存する場合もあります。

放射線治療では病巣周囲の正常組織にも放射線の影響が及ぶため、膀胱が萎縮し尿が近くなったり直腸から出血したり、皮膚のただれが生じる場合があります。

また、手術が不可能な場合や手術前後の補助療法、転移した病変のコントロールに放射線治療が選択される場合もあります。

抗がん剤治療(化学療法)

リンパ節や別の臓器に転移している場合は抗がん剤治療の対象になります。

通常は2種類以上の抗がん剤を組み合わせた多剤併用化学療法が行われ、「メソトレキセート」「ビンブラスチン」「アドリアマイシン」あるいはその誘導体、「シスプラチン」の4剤の組み合わせの治療(M-VAC療法)が、膀胱がんの治療に現在最も多く行われる化学療法です。

また、近年「タキソール」や「ジェムシタビン」といった新しい抗がん剤を用いる治療も注目されています。

転移のない膀胱がんでも、筋肉の層を越えてがんが広がっているステージⅢ以上の場合には、術後の再発や遠隔転移の予防のために、術前あるいは術後に抗がん剤治療が追加されることもあります。

治療中の副作用として、吐き気、食欲不振、白血球減少、血小板減少、貧血、口内炎などがおきることがあります。

BCG(ウシ型弱毒結核菌)あるいは抗がん剤の膀胱内注入療法

膀胱内に上皮内がんや悪性度の高い表在性がんがある場合には、膀胱内にBCGを注入することがあります。

その他の表在性がんには、抗がん剤を膀胱内に注入することがあります。

外来で行うことも可能ですが、筋層に広がったがんに対しては効果が期待できません。

経尿道的膀胱腫瘍切除術を行ったあとに何度も再発するような膀胱がんに対して、再発予防にこれらの注入療法が行われる場合もあります。


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