悪性リンパ腫の症状

悪性リンパ腫の症状としては、体の表面近くのリンパ節が腫れてきて、いわゆる「グリグリ」ができますが、押しても痛くなく周囲には傷口や化膿も見当たりません。

グリグリの発生しやすい部位は「首」「腋（わき）の下」「脚の付け根」などです。

がんが進行すると、何か所ものリンパ節が腫れてくるようになり、発熱や体重減少、盗汗（顕著な寝汗）などの症状が現れ、これらの３つの症状を「Ｂ症状」と呼び特に重要視されています。

また、体の奥で外からは触れることのできないリンパ節が腫れたり、扁桃や脾臓が腫れてきたり、体のかゆみを伴ったり皮膚の発疹（ほっしん）やしこりなどいろいろな場所の痛みで気づくこともあります。

しかし、グリグリが1cm程度までであれば、風邪などのウィルスや結核菌によるリンパ節炎や結核性リンパ節炎の場合もあます。

また、虫歯や扁桃炎、咽頭炎や性病、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状、そして体調によってもリンパ節が腫れる可能性があります。

特に脚の付け根のリンパ節は怪我などでも腫れやすいのです。

その他には、皮膚の上から触れる唾液腺（顎下腺や耳下腺）や胎生期の名残である正中頸嚢胞や側頸嚢胞などを頸部のリンパ節の腫れと勘違いしている場合もあります。

このようなことから、触診や血液検査、造影CT検査などの他に、大きくなっているリンパ節の全てや一部を局所麻酔によって採取する「リンパ節生検」によって病理組織分類や遺伝子異常の検索も行う場合があります。

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