がん患者の家族ができること
がんを克服するためには、家族の関わりが最も大切です。
わたしの母も「余命6ヶ月」と宣告されたにもかかわらず2カ月で病院を退院し、その後4年弱の間、家族と過ごすことができました。
また、がんの場合は特に、どうしても配偶者や同居する家族に負担が集中し、家族の心身までが弱っていくことも多いのです。
わたし自身の経験と多くのがん患者と接してきた経験から「家族ができること」を探ります。
がん宣告のとき家族は・・・
がんに罹ったことを知るのは、医師からの「がん宣告」がスタートです。
昔は、家族に告知してから本人に告知するかどうかを決める場合も多かったようですが、現在では本人に伝えることが原則となっています。
そして、本人に伝える時に家族も同席することが一般的になっています。
家族の気持ちの持ち方
がんを宣告された本人の心理的なダメージは一様に大変大きいと考えがちですが、実は個人によって千差万別です。
強い気持ちで立ち向かおうとする人もいれば、ショックで追い詰められてしまう人までいます。
また、家族も本人同様に、個人によって様々なタイプの心理状態になるのです。
実際には、家族の精神的ダメージが大きいことも少なくありません。
とにかく冷静になることです。
「がんもひとつの病気」ですから、治ることを前提に考えましょう。
「がん=死」という考え方は、現在では明らかに間違いだということを再認識してください。
事実を客観的に知る
がんもひとつの病気だという冷静な気持ちになれば、病気について知ることが大切だということに気づくでしょう。
がんの種類と進行状況によっては、難しい病気である場合も確かに多いのが「がん」です。
だからこそ、病状を正しく知り治療方法やその方針についても詳しく理解する必要があります。
特に、患者本人が肉体的にも精神的にも冷静に客観的に理解できる状況でない場合も多いわけですから、家族の役割として重要なのです。
担当医に聞くこと
患者本人と同席するかどうかは状況によりますが、病状を正しく理解するにはまず担当医から詳しく説明を聞くことがスタートです。
- 診断名は何か
- その診断に結びついた検査の種類と内容
- がんではない可能性の有無
- 今後、診断が変わる可能性の有無
- がんの位置と範囲
- 治療方法の種類と内容
- それぞれのメリットとデメリット
- 担当医が考える方針と理由
- 入院の必要性と期間
- 治療による仕事や日常生活への影響
- 病院の治療以外にできること
- 日々の生活で気をつけること
まだ、他にも考えられると思いますが、必ず聞く項目を箇条書きにしたメモを持って行き、理解できるまで妥協せずに根気よく聞くことが大切です。
そして、メモしたことを基に疑問点や理解不足の所を書き出してみましょう。
もう一度担当医師に聞いても良いですし、自分でも調べたり、セカンドオピニオンを利用することもおすすめです。
セカンドオピニオンについては、別項で説明します。
その他の情報を集める
ここまでは担当医師から聞くことでしたが、がんを克服にはまだまだ必要な情報があります。
- 説明以外の治療法はないか
- 診断のがんのあらゆる情報
- そのがんの得意な病院はないか
- そのがんの名医と言われる医師はいないか
- 患者の職場への手配
- 公的保険や支援制度の内容と適用
- その他の保険の内容と適用
- 治療費の支援制度
- 生活支援制度
こちらも、まだ他に考えられるかもしれませんが、最低限上記の項目について家族が手分けをしてでも調べることをおすすめします。
そして、患者本人が「がんを克服する」ために、家族ができることなのです。
また、私(延寿)にご相談いただくことも、その他の方法のひとつかと考えます。
がんに関するご相談
がん克服事例集
末期がん克服事例
タグ:家族ができること