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大腸がんの生存率

様々ながんの中で、大腸がんは進行が比較的に遅くて治りやすいがんです。

だからこそ、早期に発見されれば体にやさしい治療でほぼ100%に近い治癒率となっています。

しかし、大腸がん検診の受診率は男性で約30%で女性は約20%という状況で、「便潜血検査」で陽性となり精密検査が必要となっても約半分が精密検査を受けていないと言われています。

この要因のひとつとして、肛門から内視鏡を挿入する精密検査に心理的な抵抗感があるためだと考えられます。

2014年1月からは口から呑みこむだけで検査できる「カプセル内視鏡」が保険適用となり、精密検査の受診率向上が期待されています。

公益財団法人がん研究振興財団の「がんの統計 ’12」掲載の「全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率」によると、大腸がんの結腸がんと直腸がんに分けたステージ別5年生存率1)は以下の通りです。

【結腸がんのステージ別5年生存率】

結腸がんの
ステージ
全症例 男女計 手術症例のみ 男女計
5年実測生存率2) 5年相対生存率3) 5年実測生存率 5年相対生存率
ステージⅠ 88.3% 98.4% 89.3% 99.4%
ステージⅡ 79.2% 89.3% 79.6% 89.7%
ステージⅢ 70.2% 78.6% 70.5% 78.8%
ステージⅣ 14.4% 15.9% 16.7% 18.4%
66.1% 73.9% 68.0% 75.9%

【直腸がんのステージ別5年生存率】

直腸がんの
ステージ
全症例 男女計 手術症例のみ 男女計
5年実測生存率2) 5年相対生存率3) 5年実測生存率 5年相対生存率
ステージⅠ 90.0% 98.6% 90.9% 99.5%
ステージⅡ 78.2% 86.6% 79.4% 87.7%
ステージⅢ 67.2% 73.7% 67.7% 74.2%
ステージⅣ 13.5% 14.9% 15.3% 16.7%
66.1% 73.9% 68.0% 75.9%
  1. 5年生存率とは、治療を受けた人のうち5年後に生存している比率
  2. 生存率には「実測生存率」と「相対生存率」があり、実測生存率とは、死因に関係なく全ての死亡を計算に含めた生存率で、この中にはがん以外の死因による死亡も含まれます。
  3. 相対生存率とは、対象者と同じ特性(性、年齢、暦年、地域など)をもつ一般集団の期待生存確率より期待生存率を算出して、実測生存率をそれで除することによって、その影響を補正する方法です。

また、大腸癌研究会の大腸癌全国登録 1991~1994 年度症例では、もう少し細かく分類した5年生存率を公表しています。

【大腸がん部位別累積5年生存率】

Stage 0 Ⅲa Ⅲb 全Stage
盲腸
(C)
90.2% 86.7% 81.4% 69.3% 59.5% 9.8% 63.7%
上行結腸
(A)
96.3% 90.9% 83.7% 73.9% 57.3% 14.2 68.3%
横行結腸
(T)
94.5% 89.1% 82.6% 70.1% 60.1% 9.6% 67.8%
下行結腸
(D)
94.7% 90.3% 82.8% 70.9% 57.8% 18.5% 73.4%
S状結腸
(S)
95.2% 91.4% 84.5% 81.4% 67.4% 16.6% 75.0%
直腸S状部
(RS)
95.4% 94.6% 79.2% 71.2% 58.1% 11.6% 69.3%
上部直腸
(Ra)
94.2% 93.1% 77.7% 69.5% 53.7% 9.8% 68.8%
下部直腸
(Rb)
92.2% 87.3% 75.2% 60.6% 43.7% 12.3% 66.9%
肛門菅
(P)
91.3% 92.2% 78.9% 43.7% 47.0% 10.2% 59.7%
結腸
(c~S)
94.8% 90.6% 83.6% 76.1% 62.1% 14.3% 71.4%
直腸
(Ra~Rb)
92.9% 89.3% 76.4% 64.7% 47.1% 11.1% 67.7%
全部位
(C~P)
94.3% 90.6% 81.2% 71.4% 56.0% 13.2% 69.9%
腺癌(粘液癌,印環細胞癌を含む)のみを集計。
全死因をイベントとして生命表法を用いて算出した。
消息不明率=2%,5年以内打ち切り率=19%
Stage分類は『大腸癌取扱い規約』第6版によった。

5年生存率はあくまでも集計データ

この5年生存率を調べて、新しく信頼できるデータを掲載していますが、それでも既に10年前後前のものですし、集計して平均値を算出しているにすぎません。

また、治療法や医師の技術、そして組み合わせなどは日々進歩しています。

ですから、自分の状況と照らし合わせてみて、もし生存率が低かったとしても決して悲観的にならないでください。

年齢や体力などによってがん克服の見込みは高くなりますし、何よりも治療効果には個人差があるのです。

ご担当医やご家族、セカンドオピニオンなどの第三者のアドバイスなどあらゆる方法を考えて、冷静に力強く、がん克服を目指してください。


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