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乳がんの最新治療

乳がんの標準的な治療については「乳がんの治療方法」で解説していますが、この項では乳がんの最新治療の中で、「メスを入れない治療方法」をいくつか紹介いたします。

ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(RFA)

ラジオ波焼灼療法(RFA)は、AMラジオと同じ周波数の高周波電流を使ってがん細胞を死滅させる治療法で、肝がんで行われるラジオ波凝固療法と同じです。

超音波で乳がんの位置を確認しながら、がん部分にRFA専用の針を刺し、ラジオ波によって80℃から90℃に熱してがん細胞を死滅させます。

この方法は、がんを切除しないので焼灼したがんはそのまま体内に残りますが、数カ月で自然に無くなります。

ラジオ波焼灼療法(RFA)の治療対象は、

  • シコリの大きさが2㎝以下
  • 腋窩のリンパ節に転移がない

という場合です。

現在、国内では約30施設で行われ、国立がん研究センター中央病院など7施設では先進医療として行われています。

ラジオ波焼灼療法(RFA)のメリットとしては、

  • 傷が残らない
  • 術後の回復が早い
  • 他の疾患がある人でも治療が可能

などが挙げられます。

しかし、まだ研究中のため長期間のデータが無く、シコリが残る場合もあり、再発率も高いというデメリットがあります。

冷凍凝固療法

まだ、行っている施設がほとんどない臨床試験中の肌にメスを入れない乳がん治療として「冷凍凝固療法」があります。

その名の通り、がん細胞を冷凍にして死滅させるという治療方法です。

RFAと同じく、超音波画像で乳がんの位置を確認しながら肌から針を刺し、がん部分をマイナス160℃まで下げてがんを凍結させます。

その後一旦常温に戻し再度冷凍し、また常温に戻しがん細胞を死滅させます。

乳がんの冷凍凝固療法の適応範囲はシコリが1㎝以下とされています。

MRガイド下集束超音波療法(FUS)

MRガイド下集束超音波療法(FUS)は、2004年から臨床試験がスタートした超音波を集束させてがん部分を焼灼する治療方法です。

局所麻酔もせず鎮痛剤と鎮静剤を投与後、MRI(磁気共鳴画像装置)を使って乳がん部分を撮影し、超音波のエネルギーをどこに集束するかをコンピューターで計算して集束照射します。

その原理は、黒い紙の上に虫眼鏡で太陽光の焦点を当てると燃えるというものです。

集束照射をするとがん部分のみが90℃くらいになり、クールダウンと再照射を繰り返し、2~3時間かけてがん細胞を焼灼します。

MRガイド下集束超音波療法(FUS)が適応となるのは、

  • シコリが1.5㎝以下
  • 針生検で乳がんと確定診断されている
  • 腫瘍が皮膚から5mm以上離れている

などの場合です。

FUSは、針も刺さない治療として期待されていますが、治療後には乳房温存療法と同じく放射線治療が加わります。


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